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International and Innovative
対話を重視した教育研究環境を基盤とする
研究の国際化を一層推進し、イノベーションの創出を図ります。

I はInternational and Innovative。国際性豊かな環境の中で、常に世界の動きに目を配り、世界の人々と自由に対話しながら、時代を画するイノベーションを生み出そうとするものです。海外の大学や研究機関、産業界等を通じた多様な交流を通じて、これらの動きを作り出そうと考えています。

TEDxKyoto University 2017
TEDxKyoto University 2017

重点戦略2ー1

国際性豊かな環境を醸成します。

国際研究交流の推進
1.国際競争力のある海外大学等との国際共同研究について、On-site Laboratory*を新たに設置するなど、研究グループ単位での研究者交流も視野に入れて戦略的かつ多角的に推進します。また、国際交流を推進するために、学術交流協定および学生交流協定締結を進めます。
2.50を超える海外交流拠点等を整備・活用して、国際シンポジウムの開催や海外機関との共同研究による外部資金の獲得などを推進し、国際的な研究交流を加速させます。

重点戦略2ー2

国際的な研究環境・研究支援体制を整備することにより、国内外の卓越した研究者が集う国際研究拠点を設置します。

研究支援体制の充実
1.英語が堪能で事務を能くする「国際的な事務職員」を養成します。URA*(University Research Administrator)による支援体制の充実やICT環境の整備などを進め、多様性に富む人材が研究教育に専念し、能力が発揮しやすい環境整備を図ります。
次代を担う研究者の育成・輩出
2.研究と教育の連動を通じて次世代を担うグローバル人材の育成基盤を強化していくため、テニュアトラック*等を含む採用システムを整備するほか、卓越大学院プログラム(仮称)*及び「ジョン万プログラム*」や「リサーチ・ディベロップメントプログラム【いしずえ】*」の活用のほか、「GST(Graduate Student Training)センター(仮称)」の設置等により、優秀な若手研究者の育成を図ります。
先導的拠点(WPI*拠点)の整備
3.世界トップレベルの国際研究拠点として新たに設置した高等研究院において、本学の強みを活かした最先端研究の新たな展開や、国内外の機関との研究者交流などによる研究人材の育成をより一層推進します。

重点戦略2ー3

創造的な研究を推進し、世界への発信を図ります。

最先端研究によるフロンティア領域の開拓と牽引
1.基礎研究・応用研究・開発研究を包摂する知の営みにより学術研究の創出と発展に寄与していくため、京都大学の強みを活かした最先端かつ独創的な研究活動を推進し、世界の学術におけるフロンティア領域を開拓し牽引します。
人文・社会科学研究の未来形発信
2.我が国の人文・社会科学研究の再構築に向け、一層の国際化を推進します。特に京都の文化や日本の思想に強い関心を持つ世界中の学生や研究者との交流を促進するとともに、その支援を充実させます。また、本学の歴史を踏まえつつ、強みを活かした研究活動を通じて、自然科学諸分野との連携などによる人文学の新しい潮流の形成と世界への発信を目指します。これらの取組を通じて、現代世界の多様な社会課題の解決に寄与します。
学術資源の活用
3.京都大学が集積し、自然・人文・社会の諸科学の研究を支えてきた多様な学術資源の国際的な活用を推進し、新たな知の開拓と成果発信を行うとともに、世界的な価値ある財産としてその継承とさらなる充実につとめます。
情報発信の強化
4.「京大らしさ」を研究活動面でより鮮明にアピールするため、国際的な視野のもと多言語でのWeb等の充実を図り、世界の学問の拠点にふさわしい情報発信を目指します。

重点戦略2ー4

産官学連携および社会貢献等事業の推進ならびに質の高い医療の提供等を通じて、
社会的課題の克服と人々の健康の向上を図ります。

ベンチャー育成事業の推進
1.本学の世界最高水準の独創的な研究開発を支援し、その成果を国内外の資源を活用しながら新産業の創出までつなげていくため、「基礎研究」の推進徹底により「普遍的な技術開発」を展開し、国際科学イノベーション棟を活用した産官学連携を推進します。特に、イノベーションの源泉となる大学発ベンチャー育成事業を重点的に推進します。
産官学連携・京大モデルの構築
2.研修・講習事業やコンサルティング事業、事業化支援事業等について、本学100%出資の子会社(「京大オリジナル株式会社」)を新たに設立し、事業を開拓・展開するとともに、技術移転やベンチャー支援など既存の子会社と連携して産官学連携の新たなモデルを構築します。
また、本学における研究・教育活動の一層の発展と国際的な人材育成を目指し、オープンイノベーション等を視野に入れ、産業界からの積極的な参加による「組織」対「組織」の共同研究など包括的産学連携を強化します。
さらに、本学の多様な研究成果を社会に還元するため、産業分野の将来像を踏まえた知財ポートフォリオマネジメント*を構築し、戦略的かつ基礎科学に根差した技術移転の推進を図ります。
社会貢献等事業の推進
3.本学のプレゼンスを向上させ、新たな支援者の獲得や持続性のある本学への支援風土を醸成させるとともに、現代社会の様々な問題解決に資するため、最先端の教育・研究成果等を市民講座や施設公開により広く発信し、社会に向けて開かれた討論を実施していきます。
また、社会的課題がグローバル課題に直結していることに鑑み、人類的課題克服に向けた解決策の提示をはじめとする活動にも博士課程教育リーディングプログラム*の履修生等を参加させ、実践的な貢献を図ります。
京都アカデミズムの社会還元
4.新たに東京・丸の内に設置した「京都アカデミアフォーラム」において、京都に所在する芸術・美術系を中心とした大学との連携により、京都の文化・芸術・科学を学術面から情報発信するとともに、技術移転やベンチャー投資活動の拠点として教員・研究員と企業・経済団体との交流等を推進します。
先進的医療の開発と質の高い医療の提供
5.医学部附属病院を中心として、再生医療などの新しい医療技術と高品質な生体試料の保管・分析技術や、最新情報技術によって集約されたゲノム情報と医療情報を活用して、より安全で質の高い医療システムを確立するとともに、革新的な医薬品・医療機器・ソフトウェア医療機器を開発し、我が国における医療イノベーションに貢献します。
また、地域中核病院や自治体との連携の強化および海外特にアジア地域の病院との医療人材交流の一層の拡大を通じて、地域のみならずアジア諸国における国際標準の医療の提供を図ります。
  • ハンブルク大学-京都大学共催シンポジウム2017 オープニングセレモニーの様子
    ハンブルク大学-京都大学共催シンポジウム2017
    オープニングセレモニーの様子
  • 第3回 ASEAN-JAPANワークショップ(STSフォーラム主催)セッションにて山極総長が議長を務める様子
    第3回 ASEAN-JAPANワークショップ(STSフォーラム主催)
    セッションにて山極総長が議長を務める様子
  • 高等研究院における研究風景(実験室での研究ミーティング)
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