京都大学が開発した「らいばるサーチ:やーやら」を小中学生向けサイトに搭載

京都大学が開発した「らいばるサーチ:やーやら」を小中学生向けサイトに搭載

2009年4月20日

 情報学研究科の田中克己 教授、大島裕明 特定助教等のグループは、ユーザーが指定した特定の人物・地名・物の同位語や話題語を、ウェブから検索してグラフ表示するブラウザ「らいばるサーチ:やーやら」を開発し、学校ネット株式会社(東京都渋谷区代表取締役 北村量太)の協力のもと小中学生向け学習サイト「あしたね」にウェブアプリケーションとして搭載し、4月20日公開しました。

 「らいばるサーチ:やーやら」は以下をご覧ください。

検索エンジンからライバル語や話題語を抽出しグラフ表示

  「らいばるサーチ:やーやら」は文部科学省「知的資産のための技術基盤プロジェクト」の一環で開発されたもので、ユーザーが指定した特定の人物の名前や、地名、物の名前などに対して、ウェブサイトから情報を収集し、その人物や地名や物に関する同位語(ライバルや仲間にあたる語)や話題語を、ばねグラフ風に表示するアプリケーション。
  通常の検索サイトとは異なり、「織田信長」など利用者が入力したキーワードに対して検索エンジンにアクセスして、同位語や話題語を抽出し、グラフ表示できることが特長。

同位語検索機能を活用し、小中学生が様々な職業を発見する手助けに

  「らいばるサーチ:やーやら」が搭載されるウェブサイト「あしたね」( http://www.ashitane.net/ )は、学校ネットが展開する小中学生向けの学習サイトで、2009年3月時点の利用者は全国300校3万人。
  同サイト内の「あしたね仕事人」ページは小中学校のキャリア教育の授業に利用されており、「らいばるサーチ:やーやら」の同位語検索機能を職業検索機能として搭載することで、小中学生が興味あるキーワードをたどるうちに、自分の興味と関連する未知の職業を発見することができるようになる。

文部科学省「知的資産のための技術基盤プロジェクト」
文部科学省プロジェクト「知的資産の電子的な保存・活用を支援するソフトウェア技術基盤の構築」(平成16年度~20年度、http://www.cc-society.org/ )は、教育、文化・芸術分野における知的資産の電子的な保存・活用等に必要なソフトウェア技術基盤の構築のための研究開発プロジェクト。この中の「教育機関向けデジタル・アーカイブ利用システム」領域の「異メディア・アーカイブの横断的検索・統合ソフトウェア技術」(代表:田中克己京都大学教授)として実施。

関連リンク