京都大学が開発した「年表型検索エンジン」を小中学生向けウェブサイトに搭載

京都大学が開発した「年表型検索エンジン」を小中学生向けウェブサイトに搭載

2009年4月16日

 情報学研究科の田中克己 教授と小山聡 助教らのグループは、ユーザーが指定した特定の人物・地名・物にまつわる出来事を、年表のようなデザインでウェブから検索表示する検索エンジン「年表型検索エンジン」を開発し、学校ネット株式会社(東京都渋谷区 代表取締役 北村量太)の協力のもと小中学生向け学習サイト「あしたね」にウェブアプリケーションとして搭載し、公開しました。

「あしたね」のホームページは以下をご参照ください。

ウェブサイトからイベント情報を抽出し時系列に表示

 「年表型検索エンジン」は文部科学省「知的資産のための技術基盤プロジェクト」の一環で開発されたもので、ユーザーが指定した特定の人物の名前や地名、物の名前などに対して、ウェブサイトから情報を収集し、その人物やその場所でおきた出来事を、画像とともに年表風に表示する検索エンジン。
  通常の検索サイトとは異なり、「織田信長」など利用者が入力したキーワードに対してインデックス情報をサイト単位で羅列するのではなく、ユーザーが情報を把握しやすいように「1543年 信長誕生」などのイベント情報を抽出し、時系列で表示することが特長。

小中学生にも親しみやすいデザインを適用

 今回「年表型検索エンジン」が搭載されるウェブサイト「あしたね」( http://www.ashitane.net/ )は、学校ネットが展開する小中学生向けの学習サイトで、2009年3月時点の利用者は全国300校3万人。
  「あしたね」への搭載にあたり、子ども達が興味を持った人物や、自分が住む町などの情報を、簡単に楽しみながら学習することができるよう、小中学生にも親しみやすいデザインが用いられた。

文部科学省「知的資産のための技術基盤プロジェクト」
文部科学省「知的資産のための技術基盤プロジェクト」(平成16年度~20年度、http://www.cc-society.org/ )は、教育、文化・芸術分野における知的資産の電子的な保存・活用等に必要なソフトウェア技術基盤の構築のための研究開発プロジェクト。この中の「教育機関向けデジタル・アーカイブ利用システム」領域の「異メディア・アーカイブの横断的検索・統合ソフトウェア技術」(代表:田中克己京都大学教授)として実施。