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Society 5.0に向けた応用哲学・倫理学の産学共同研究の開始を発表しました。(2018年4月3日)


2018年04月06日

  • ニュース 学部・大学院から


     本学の出口康夫文学研究科教授を中心としたグループが、日立京大ラボ(日立未来課題探索共同研究部門)と、我が国が目指すべき未来社会「Society 5.0」に関する共同研究の開始を発表しました。

     本共同研究では、Society 5.0の実現に向けて、ITシステムの社会実装に伴う哲学的・倫理学的な諸問題を顕在化させるとともに、社会事象の研究パラダイムを、従来の説明・予防型から診断・介入・予後予想型へとシフトさせることを目指しています。その第一歩として、本年4月7日と8日に開催される応用哲学会第10回年次研究大会においてワークショップ「Society 5.0を応用哲学する:ITシステムと社会規範」を開催します。

    左から、工藤泰幸 産官学連携本部・日立京大ラボ主任研究員、出口教授、大塚淳 文学研究科准教授、加藤猛 産官学連携本部・日立京大ラボ特定准教授

    研究者からのコメント

     科学技術の急速な発展は、これまで、私たちの社会を、そしてその中で営まれる人々の「生」を大きく変えてきました。しかしAIやロボット、ビッグデータといったITのニューウェーブが、かつてないほど深く、そして広範囲にわたって私たちの日常生活に浸透しつつある今日、事態は新たな局面を迎えています。このような認識を共有する哲学者と技術者が、2017年10月から共同研究を始めました。

     実験室(ラボ)で完成された新技術は、いよいよ社会実装される段になって、初めて様々な哲学的・倫理学的論争を巻き起こします。そういったこれまでのパターンと異なり、この、文学研究科の応用哲学倫理学教育研究センター(CAPE)と日立京大ラボとの共同研究では、まさに新たなITシステムが生み出されようとしているその現場(ラボ)で、哲学者と技術者が侃々諤々の議論を交わすという、これまで無かった光景が繰り広げられています。技術が社会に出て行った後に問題に気づくのではなく、様々な思考実験を通じて、IT技術の可能性と危険性を洗い出し、それがどのような社会をもたらしうるのかを見極めることで、よりよい社会と技術の共進化をあらかじめデザインする。そういった、産学協同や文理融合の新たなフェーズが、ここでは始まっているのです。

    関連資料


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