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2006年10月24日

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地球大気を電波で探る
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私たちの生活空間を宇宙からの様々な放射から守る保護層の役割を果たす地球大気。
当センターでは、そのような大気の「動き」を電波で測り、地球大気環境に変動をも
たらす様々なしくみを解明するための研究を行っています。このために、
 (1) 大型大気レーダーによる観測研究
 (2) 国内外での移動観測
 (3) 新型レーダーへの応用
などを中心に研究を進めています。


信楽MU観測所(中央がMUレーダー)MUレーダーによる観測

MUレーダーは中層大気と超高層大 気を観測するための大型大気レーダ −です。直径100mの巨大なアンテナから1MW以上の電波を送信し上空の風や温度を測ることができます。滋賀県信楽町の国有林内にあり全国共同利用装置として国内外の研究者に利用されています。


インドネシア・スマトラ島の赤道大気レーダー赤道域インドネシアでの観測

赤道域は太陽エネルギーが最も強いため、積雲対流などの下層大気の擾乱が盛んで、それらから発生する大気の波(大気波動)が地球全体の大気の動き(大気大循環)を駆動する源となっています。これまで、観測の遅れている赤道大気の特性を研究するため1992年以来ジャワ島・カリマンタン島・スマトラ島などでインドネシアの研究機関と共同でレーダー観測所を運営して観測を継続しています。


中層大気上部(地上90km付近)を観測するグローバル・ネットワーク観測

地球大気の研究には全地球的なネットワークの観測が重要です。日本・インドネシアで当センターが行っているレーダーなどの観測は海外の観測網との国際共同観測を展開しています。


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