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2021年春号

京都大学基金事務局より

京都大学基金では、コロナ禍で困窮する学生への支援のため、「京都大学修学支援基金」を窓口としてご寄付を受け付けています。

【京都大学を支えてくださる皆様へ】

コロナ禍で困窮する学生へのご支援のお願い

日頃より、京都大学にご支援いただき、ありがとうございます

さて、新型コロナウイルスの感染拡大により、京都大学も大きな影響を受けることとなりました。学生諸君は、4月からの半年間、オンライン授業中心のために教員との直接的な対話ができず、また課外活動などに参加できないことで豊かな友人関係を築くこともままならず、大きな不安を抱えることとなりました。

10月からは対面授業をようやく再開することができましたが、感染拡大防止の観点から、一部の科目に限定せざるを得ず、また、その場合でもオンライン方式を併用しています。このような授業方法は、本来、大学が予定していなかったことから、実施体制を整備するために新規に機器を購入し、また、補助のアルバイトを雇用するなど、多額の出費を余儀なくされることとなりました。さらに、学生に対してはモバイルルータを無償貸与する必要も生じました。

また、学生の中には、学資負担者の家計状況が悪化したために、経済的に困窮している者もおり、今後、退学を余儀なくされる者が出てくるのではないかと危惧しています。政府・文部科学省は、「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』など学生への経済支援を実施していますが、京都大学はこれに加えて、臨時の給付型奨学金の創設や授業料免除の拡大を行い、すべての学生が学業を継続できるように配慮しています。

以上に述べた取り組みを、京都大学では「緊急学生支援プラン」として実施していますが、その所要額は今年度だけで総額10億円規模となる見込みです。その費用をまかなうため、政府補正予算による学生支援資金や通常の学内予算・基金の柔軟な活用を検討していますが、それらだけで所要額をまかなうことは到底不可能です。この取り組みを実施するには、日頃より京都大学を支えていただいている皆様からのご支援がどうしても必要になると考え、ここにご支援のお願いをさせていただくことにしました。

本学では、日頃より、意欲と能力のある学生が経済的理由で修学・進学を断念することなく、希望する教育を受けられるようにすることを目的として「京都大学修学支援基金」を設置しております。今回の「緊急学生支援プラン」のためのご寄付も、この基金を窓口とさせていただいております。

京都大学の学生がコロナ禍による経済的な理由により修学を断念するようなことはわが国のみならず世界にとって大きな損失となり禍根を残すこととなります。将来を担う優れた人材の芽を摘まないために、皆様のさらなるご協力をお願いする次第です。温かいご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和2年10月
京都大学総長 湊 長博

■緊急学生支援プランと京都大学修学支援基金については、下記よりご覧ください。

【緊急学生支援プラン】

https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/education-campus/events_news/office/kyoiku-suishin-gakusei-shien/gakusei/news/2020/200519_2.html

【京都大学修学支援基金】

https://www.kikin.kyoto-u.ac.jp/contribution/student/

TOPIC 1

株式会社昭和丸筒より飛沫感染防止パネルを寄贈いただきました

本学卒業生である湯浅祥弘(ゆあさ よしひろ)様(1983年京都大学工学部精密工学科卒業)が代表取締役社長を務める株式会社昭和丸筒より、新型コロナウイルス対策用の飛沫感染防止パネル「テーブルマスクTM」125枚を寄贈いただきました。
「教育、研究現場のクラスター防止のため、京都大学が取り組むコロナ対策の一つとして活用いただきたい」とお申し出をいただいたもので、2020年8月21日に山極壽一前総長より感謝状を贈呈しました。

湯浅社長(右)と山極前総長

TOPIC 2

紺綬褒章の伝達を行いました

紺綬褒章は公益のために私財を寄付した者に授与される褒章で、1918(大正7)年に制定されました。国、地方公共団体または公益団体に対する寄付が授与の対象となり、授与基準は寄付金額500万円以上とされています。このたび京都大学にご寄付をいただいた3名と1社にそれぞれ紺綬褒章が授与され、伝達を行いました。

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社 代表取締役社長
桐谷 重毅(きりたに しげき)さん

1985年 京都大学法学部卒業

1962年京都府生まれ。1985年大和証券(現・大和証券グループ本社)に入社。金融法人部、ロンドン現地法人勤務などを経て、1990年にカリフォルニア大学バークレー校経営大学院へ留学しMBAを取得。総合企画室、アメリカ大和証券コマーシャル・モーゲージ部などを経て1998年にゴールドマン・サックス証券入社、戦略投資部の創立メンバーの一人となる。2000年にマネージング・ディレクター。2009年にマーチャント・バンキング部門責任者を経て、2011年より現職。

徳賀芳弘 前副学長(右)より伝達

井上 悳太(いのうえ とくた)さん

1961年 京都大学工学部卒業
1963年 京都大学工学研究科機械工学専攻修士課程修了

1939年岡山県生まれ。1963年トヨタ自動車株式会社に入社。20代後半で当時新設の東富士研究所へ赴任し、エンジンの先行研究・開発や排ガス対策に従事。トヨタ自動車取締役、東富士研究所副所長、1996年にトヨタグループが設立した株式会社コンポン研究所取締役所長、東北大学未来科学技術共同研究センターシニアリサーチフェローなどを歴任。

井上 修爾(いのうえ しゅうじ)さん

1963年 京都大学薬学部卒業
1965年 京都大学薬学研究科薬用植物化学専攻修士課程修了

1941年岡山県生まれ。1965年藤沢薬品工業株式会社(現・アステラス製薬株式会社)に入社。常務取締役国際本部長として欧州での事業拡大に従事。2006年から2009年まで株式会社アールテック・ウエノ(現・スキャンポファーマ合同会社)の代表取締役会長を務めた。

和研薬株式会社
【代表取締役社長 西川 雅浩(にしかわ まさひろ)さんのコメント】

2022年に創立125周年を迎えられるということで、心よりお祝い申し上げます。長い歴史の中で、その時代、時代において数々のイノベーションを創造してこられた国立大学法人京都大学様が、この先の創立150年、200年に向かって今回の記念事業を起点とし、学問の更なる可能性を考究され、強く社会を牽引されていくことを期待しております。
『京大力、新輝点。』というスローガンと共に、研究力強化については次世代の育成がライフサイエンスの更なる発展に寄与し、新しい社会の創造を担うという点において、弊社の事業ならびに理念と信条からも強く共感をさせていただいております。
貴学の今後益々のご発展を祈念致しております。

西川社長(左)と熊澤保夫 最高顧問

和研薬株式会社:1972年創業のバイオテクノロジーとライフサイエンス関連機器・消耗品・試薬の総合商社。

お問い合わせ先

京都大学基金事務局 TEL:075-753-2210
https://www.kikin.kyoto-u.ac.jp

横線

京都大学同窓会だより

第15回京都大学ホームカミングデイの開催

第15回京都大学ホームカミングデイを、「絆(きずな)」をテーマとして、2020年11月7日(土)から30日(月)の期間、オンラインで開催しました。
2020年は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、オンラインでの開催となりましたが、開催期間中は、同窓生(卒業生、修了生、元教職員)、教職員、学生、一般の方など約4,000名の参加がありました。

オンデマンド配信による動画を中心としたコンテンツでは、湊長博 総長(京都大学同窓会長)の挨拶をはじめ、出口治明 立命館アジア太平洋大学学長(法学部‧1972卒)による「コロナ時代の絆(きずな)」と題した講演を配信しました。講演のなかで、出口学長は、女性の社会進出等の現状に基づき、世界に比べて日本が遅れをとっている点に警鐘を鳴らし、日本が取り組むべき施策について言及しました

360度動画による「想い出の京都大学キャンパスを巡る」では、本部構内、北部構内、吉田南構内、医学‧病院構内、南西地区を巡る10本の見学コースを紹介するとともに、それぞれのコースにキーワードを配し、キーワードラリーの企画も行いました。重要文化財「清風荘」バーチャル見学では、360度カメラで一般公開されていない清風荘の屋内や広大な庭について、字幕付きで解説しました。他にも、総合博物館や附属図書館、尊攘堂等の施設も映像で紹介しました。

また、京都大学応援団による迫力のある演舞演奏の動画を通じてコロナ禍にもエールを送る企画や、学生が制作した京都大学学園祭「11月祭」の動画では、現在の大学や学生の様子を紹介しました。メッセージツリー「くすのきの下で」では、同窓生、在学生、教職員から投稿のあったメッセージを公開しました。コロナ禍でなかなか同窓生が交流できないなか、メッセージを通じて励まし合うことが出来ました。

オンラインでの開催となりましたが、例年は参加できなかった遠方からの参加や、一定の公開期間を設けたこともあり、多くのアクセスがあり、盛況のうちに終了しました。

次回のホームカミングデイは、2021年11月6日(土)に開催します。

新規加入同窓会

2020年1月に「インド京大会」、3月に「京都大学香川同窓会」、4月に「京都大学野球倶楽部」、7月に「京都大学ミャンマー同窓会(KU-MAN)」、9月に「京都大学ローバースカウトOB会」が新たに京都大学同窓会に加入しました。

「インド京大会」は、京都大学・大学院の卒業生でインドに在住する方を会員とし、懇親会の場を設けて、親陸、交流を図っています。

「京都大学香川同窓会」は、同窓生のみならず地域に根差した同窓会として、会員同士の交流を深めるとともに、京都大学の発展に寄与すべく努めます。

「京都大学野球倶楽部」は、硬式野球部のOB/OG組織であり、現役学生の活動を支援するため、資金援助、連盟の理事および審判委員の派遣等の活動を行っています。

「京都大学ミャンマー同窓会(KU-MAN)」は、ミャンマー人の元留学生を中心に設立され、卒業生と京都大学との関係維持、日本とミャンマーおよび、他のASEAN諸国の京都大学同窓会との国際的な連携も推進していきます。

「京都大学ローバースカウトOB会」は、ボーイスカウト日本連盟に加盟し、ボーイスカウト精神のもと、野外活動、奉仕活動、国際交流等を中心に様々な活動を行っています。

京都大学同窓生向けサービス「KUON」

在学生と卒業生、教職員の方を対象に「同窓生向けサービス」を運用しています。ご登録いただいた皆様に同窓生限定の優待特典や母校の最新情報をお届けするほか、ご希望の方は登録者同士の交流も可能です。京都大学ドメインのメールアドレスを利用できるサービスもあります。
ぜひご登録ください。

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