![]() | 大西 有三(おおにし ゆうぞう) 施設・情報担当
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メッセージ
昨年(2008)の10月から、施設整備・情報基盤・安全衛生担当として理事・副学長を務めております。3つの担当とも京都大学をさらに発展させるには極めて重要な事項であり、日夜対応に追われております。
施設整備に関しては、現時点では学内の建物の耐震性の向上が最優先とされております。あちらこちらで工事が行われているので、不便を感じる面はあると思いますが、本学構成員の安全・安心を確保するための工事ですので、一段落するまでしばらくご協力ください。さらに、世界に誇る最先端の研究を支援するための建物新営や改修が各キャンパスで進行中です。また、学生の課外活動をサポートするための建物が、西部区域で順次完成しており、活動環境の改善が図られております。
しかし、京大吉田地区周辺は京都市の景観条例による制約で高い建物が建てられなくなっており、空間的に地上で広がることが非常に難しくなっています。そこで、豊かで快適な施設環境を整備するため、私の専門分野の知識を活かし、地下空間の開発など新しいアイデアを持って、大学の中長期計画を見据えて、仕事に取り組んでいきたいと意欲を燃やしております。
情報基盤に関しては、インターネットの保守管理やセキュリティ確保、通信環境の改善や新しいメガビット級の高速機器の設置に努力しております。特に、情報セキュリティ関連では、インターネットはもはや安全な道具とはいえないため、外部からの不正アクセスや攻撃に対処するため、情報環境機構や学術情報メディアセンターなど多くの関係者が日夜働いていますので、学生・教職員の方々も常々注意を怠らないようにご協力を願います。
また、情報基盤といえば図書館機構と附属図書館を含む図書館群が含まれます。電子ジャーナルやデーターベースはここ数年かなり充実してきましたが、欧米の有力大学に比べるとまだ至らないところがありますので、一層の努力が必要と感じています。数年前に運用開始された機関レポジトリー“紅”も日本のトップレベルに成長してきましたが、教員の方々の投稿は十分とは言えないので、改善が望まれるところです。
環境安全衛生については、昨今の低炭素化社会構築に向けての世界的な取り組みに同調して、エネルギーの節約のための省エネ運動の実施、学内環境賦課金制度を利用したESCO事業や省エネ機器の設置の推進、環境安全保健機構との連携など日々の生活に関わる事項を取り扱って、CO2削減のための努力をしています。また、日常的には、労働環境の改善、安全確保に努めておりますが、学生・教職員の協力がなければ、目標達成は難しいことと痛感しています。
いずれにしても、京都大学の更なる飛躍に向けて、Excellent Universityと呼ぶにふさわしい学びと研究の環境を整えるよう努力するつもりです。皆様のご協力をお願いいたします。