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医学部附属病院がんセンター内で「キャンサーバイオバンク」を開設・稼働しました。(2013年9月9日)

 医学部附属病院は、「キャンサーバイオバンク」を開設し、稼働を始めました。「キャンサーバイオバンク」の設置は、同病院が進める「Bio-bank and Informatics for Cancer (BIC) Project」に附随するものです。

Bio-bank and Informatics for Cancer (BIC) Projectとは?

 このプロジェクトの目的は、「がん治療を受ける患者さんの臨床情報と患者さんから提供された生体試料に含まれる様々な生物学的情報を元に、個々の症例にあった「より効果的」かつ「より副作用がない」治療法の開発を目指すものです。また、創薬や予防、早期発見などの未来医療のための情報蓄積を進めるもの」でもあります。

 同プロジェクトは、短期的(3~5年程度)目標と、長期的(5~10年程度)目標を掲げています。短期的目標とは、(1)がん治療における有害事象の予測、(2)治療感受性または抵抗性の予測、(3)それらに関連するバイオマーカー探索、(4)個人の特性に合わせた至適薬剤投与量計算法の開発、(5)既知の薬剤に対する個別化医療、の五つで構成されています。長期的目標とは、(1)がんの特性に合わせた創薬、(2)個人の特性に合わせた革新的個別化治療法開発、(3)発がん危険度予測、(4)早期発見法開発、(5)がんの診断と治療のencyclopedia、の五つで構成されています。

 同プロジェクトを通じて、多種多様な臨床データと網羅的バイオ情報を経時的に融合したビッグデータに基づく革新的アプローチで新たな個別化医療と創薬を実現し、世界をリードします。

Bio-bank and Informatics for Cancer ( BIC ) Projectの体制

Cancer Bio-bank(キャンサーバイオバンク)とは?

 バイオバンクでは、がん患者さんから生体試料(例:血液や尿、体の組織など)の提供を受け、診療情報などとともに保管します。その際、これら生体試料および診療情報などは個人情報に該当するため、被験者の個人情報が漏えいしないよう匿名化処理を行います。このような仕組み、システムを「バイオバンク」と呼び、バイオバンクにストックされた生体試料、診療情報などをもとに様々な疾患の研究に活用します。これらの研究を通じて、創薬、新しい診断法・検査法、疾患マーカーの開発など、医療上の成果が得られることが期待されています。

Cancer Bio-bank(キャンサーバイオバンク)へのご協力の流れ

  1. 担当医が患者さんへ「がん」の告知(インフォームドコンセント)
  2. 担当医が患者さんへ、キャンサーバイオバンクのご協力のご案内
  3. 患者さんよりご協力いただける場合には、同意書にサインしていただきます。
  4. 患者さんへ(1)または(2)、(1)および(2)の通り、ご協力いただきます。
    (1)抗がん剤治療を受ける方について、治療の前、約1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後に採血を行います。(通常の診療時採血と同時に行います)
    (2)体の組織を提供頂く場合、検査や手術時に少し多めに組織をいただきます。
    ※問診票に生活習慣や家族歴などを記入いただきます。
  5. 生体試料、診療情報などをバイオバンクで保管
  6. 具体的な研究や教育利用方法が決定すれば、倫理委員会で審査・承認
  7. 生体試料、診療情報などを用いた解析研究
  8. 新しい診断法や治療法の開発など、今後の医療に貢献

記者向けに説明をする医学部附属病院がんセンター長 千葉 勉 教授(左)、同入院がん診療部長 武藤 学 教授(右)
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