テクノ愛2010最終選考会を開催しました。(2010年11月23日)

テクノ愛2010最終選考会を開催しました。(2010年11月23日)


食用菊に用いられた延命楽

  ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(VBL:施設長 松重 和美工学研究科教授)にてテクノ愛2010 最終選考会を開催しました。テクノ愛2010 は「ベンチャー精神を持つ人材育成」や「ユニークなアイデアの社会での活用」支援を目的としたもので、本年度は、生活アイデア・研究事業化の2分野で募集、全国から435件(高校の部369件、大学の部 66件)の応募がありました。
  一次審査を通過した18件(高校、大学の部各9件)の最終選考会には多くの来聴者があり、申請者から試作品の紹介も含めた意欲あふれるプレゼンテーションが行われました。審査委員からの厳しい質問とともに、会場からも活発な質疑応答が行われました。また本年度は、本コンテストで過去にグランプリ受賞経験のある岡山大学大学院環境学研究科准教授 松浦 健二氏による講演と、特許に関する基礎知識についての計2つの記念講演がありました。
  審査の結果、高校と大学の部でグランプリ、準グランプリなど計18件が選ばれました。受賞者には表彰状、盾とともにマックブックプロ、ipad等豪華賞品の贈呈もあり、コンテストは大盛況のうちに終了しました。高校の部および大学の部でのグランプリを受賞した提案は、地元の特産品である食用菊に工夫を加え、ポリフェノールが多く含まれるように栽培した食用菊、およびナノテクを活用したセンサーの作製と応用に関するものでした。
  なお、本コンテストには近畿地方発明センターからの財政的支援のほか、審査に当たっては大阪大学・神戸大学や高校の先生方の協力を得ました。また、会の運営、最終審査の結果も含めウェブサイトで公開しておりますので、是非ご覧ください。

最終審査 受賞者一覧(敬称略)

大学の部

グランプリ 「ナノマグセンサ」小畑 恵子(神戸大学)
準グランプリ 「多チャンネル時代のテレビリモコン」久田 旭彦(東京大学)
京都大学VBL施設長賞 「居心地のよい最良の学級が作れる小学校用学級編制システムの考案」大俣 友佳、大俣 美佳(名古屋大学・中部大学)
入賞(発表順) 「ハイドロスパ」中川 鉄水(ロスアラモス国立研究所)
「鼓膜温測定装置を用いたうつ病早期発見システムの提案」沼田 絵梨子(早稲田大学大学院)
「Telexister(テレジスタ)-存在を伝えるコミュニケーション-」足立 麻衣子、奥平 哲矢(奈良工業高等専門学校専攻科)
「朗読コンテンツ配信システム」森田 峻輔(信州大学)
「粘接着剤「リトラ」」佐伯 宏之(神戸大学大学院)
「ときかけでんわ」加藤 裕太朗、田村 真司、安田 淳志、K. Warunthorn(京都工芸繊維大学)

高校の部

グランプリ  「高機能性食用菊」若本 佳南、荒谷 優子、市沢 理奈、中山 歩美、赤石 譲二、西塚 真、山田 大地(青森県立名久井農業高等学校)
準グランプリ 「ストックの伸長制御技術」荒谷 優子(青森県立名久井農業高等学校)
財団法人近畿地方発明センター賞 「遠隔操作可能なハンドロボットの研究開発」北山 遼育(名城大学附属高等学校)
 入賞(発表順) 「子どもが喜ぶチャイルドシート」鶴田 紗菜恵(京都府立京都すばる高等学校)
「マネーロガー」入江凛(国立明石工業高等専門学校)
「50円以下で懐中電灯の開発」森本 主真、新美 圭介、梅村 洋行(名城大学附属高等学校)
「健康サラダバー」若本 佳南、荒谷 優子、市沢 理奈、中山 歩美(青森県立名久井農業高等学校)
「穴があかない魔法の画びょう」三好 旦夏(京都府立洛北高等学校)
「温熱かゆみどめ」吉谷 拓真(国立明石工業高等専門学校)