宇宙の天気の鍵を握るは太陽のアネモネ(イソギンチャク)であることを発見
用語解説
太陽フレア
太陽系内最大の爆発現象。大きな太陽フレアが1回起きることで解放されるエネルギーは、日本の年間総エネルギー消費量の500万年分に相当する。
太陽コロナ
太陽の外層大気で、非常に高温(数百万度)にもなっている。X線などを強く放射するが、白色光(連続光)の強度は太陽表面に比べて百万分の1以下と小さいため、皆既日食の時などを除いて肉眼では見えない。
太陽風
太陽から常時吹き出す、高温で電離したプラズマ粒子からなる風。太陽コロナがそのまま外側へ広がっているもの、とも考えられる。
コロナホール
太陽コロナの中で、周りより温度・密度が低く、X線などで見たときに暗い領域。速い太陽風が吹き出している現場である。
活動領域
太陽黒点とその周りの領域。比較的活発な活動現象が見られる。
コロナ質量放出(CME)
大量のプラズマなどが、太陽フレアなどの太陽表面の活動現象に伴い、宇宙空間に放出される現象。
フラックスロープ
惑星間空間で観測されるねじれた磁力線構造。CMEが地球付近に伝播してきたものと考えられている。
磁気嵐
地球の中緯度・低緯度において全世界的に地磁気が減少する現象のこと。CMEによる大量のプラズマや、コロナホールからの高速太陽風が地球磁気圏に激しく吹きつけた場合に起こる。磁気嵐に伴って、オーロラが観測されることも多い。