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保健管理センター:ブタインフルエンザに関する緊急情報(第1報)

2009年4月27日
京都大学保健管理センター

現況

  メキシコとアメリカ(テキサス、カリフォルニア、ニューヨークなど)、カナダでブタインフルエンザのヒトへの感染事例がありました。このインフルエンザのウイルスは1918年のスペイン・インフルエンザや現在のAソ連型インフルエンザと同じH1N1という抗原型をもっていますが、ウイルスの種類は異なります。また最近注目されている高病原性トリインフルエンザ(H5N1)とも異なります。
  メキシコではブタインフルエンザに感染した一部の症例で肺炎を併発し、死亡例も少なからず報告されていますが、メキシコ以外では重症化は少ないようです。このインフルエンザは高齢者ではなく若年層に多いことが特徴です。また今年の秋以降にあらためて流行する可能性も示唆されています。

対策

【国内での生活】

  日本で生活している場合は、通常行っている風邪やインフルエンザの予防措置を継続します。とくに石けんを用いた手洗いうがいは重要です。アルコール・ゲル剤で手を揉むことも有効です。ふだんの運動ビタミンCの摂取も(効果はささやかですが)薦められます。これらの対策はインフルエンザ(通常型、鳥、豚を問わず)の感染防止に対する有効性は実証されていませんが、論理的には有効と思われること、また普通感冒の予防には有効であることが実証されていますので、インフルエンザと紛らわしい、あるいはインフルエンザよりずっと頻度の高い風邪を引かないためにも上記を励行しましょう。
  インフルエンザはほとんどが飛沫または接触による感染です。飛沫の飛ぶ範囲は1~2メートルですが、飛んで付着した飛沫に手が触れてしまう可能性は十分にあり、その手を口や鼻に持ってくることによって感染します。マスクは咳やくしゃみをする人が装着することに意味がありますが、人混みで至近距離から放たれた飛沫をブロックする効果もあります。
  ブタインフルエンザ用のワクチンはなく、通常のインフルエンザのワクチンはブタインフルエンザには有効ではないと思われます。治療薬のタミフルやリレンザは有効ですが、アマンタジン(シンメトレレル)には耐性です。高熱が出たら、原因が何であるかすぐにはわかりませんので、とにかく休むことです。

【海外渡航および海外からの帰国】

  発生地域への出張や旅行は中止した方がよいでしょう。発生国からの入国は日本在住者のことを考えると控えることが望まれます。やむを得ず入国する場合は、発熱などの症状が全くないことを確認するとともに(あれば必ず空港で申告する)、入国後2~3日間は自宅で待機して発症しないことを確かめることが望まれます。

参考ホームページ(外部リンク)

関連リンク

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