セクション

総合博物館 レクチャーシリーズno.64 (シニア・レクチャー) 「古代ギリシアの植物学」

  植物ってなに? どうして生長し、ふえるのだろう? 雌雄の区別は? うまくたくさん利用するには?……、と、2300年も前のギリシアの哲人は考えました。分類法や栽培法など、ヨーロッパの植物学や農林学の出発点となった当時のおどろくほど科学的な考え方、そのすぐれた観察を紹介します。

スピーカー
小川 洋子先生
(千里金蘭大学短期大学部非常勤講師)

  • 小川先生からのメッセージ
    自然条件の厳しいギリシアで、大切な資源である植物をむだなく利用するには、その性質をよく知り、工夫することが必要でした。そのため、ギリシア人はよく考え、すばらしい記録を残しました。古い書物の中に、現代にも通じる知恵を発掘してみましょう。

小川洋子先生翻訳のテオプラストス『植物誌1』について

テオプラストス(紀元前373頃-287年頃)は、哲学者アリストテレスの学友で後継者であり、若い頃より植物研究に造詣深く、『植物誌』『植物原因論』を著しました。これらは歴史上植物学に関する最初の研究書です。
そのために、テオプラストスは古来「植物学の父」と呼ばれています。
テオプラストスとは、「神(テオス)のごとく語る(プラストス)」という意味で、アリストテレスがつけたあだ名です。
その語りぶりは当時の民衆を魅了し、その講義を聴講しようと集まった人の数は2000人にのぼると伝えられています。テオプラストスの著した『植物誌』全9巻は、植物学書として当時の最高水準の観察記録である500余種の記載を残した点で時代を超えた価値をもち、植物に関する多くの重要な概念を作ったことは後世への大きな功績といえます。
さらに、農学、林学、薬学の応用科学書、実用書でもあり、同時にフィールドワークの重要性をも今日のわたしたちに教えてくれます。
今回翻訳された『植物誌1』は、訳者の足かけ30年にわたる研鑽の成果です。
最新の研究成果をいかした詳細な註は、研究者にとってはもちろん、一般読者にとっても、平明で正確な翻訳とともに本書を読みやすいものにしています。また、カラー口絵や本文中には、訳者がみずから描いた植物のさし絵がふんだんに盛り込まれています。このさし絵は、訳者が実際に現地や植物園などで目にした植物だけを描いています。

西洋古典叢書 植物誌1(全3巻刊行予定)
テオプラストス/小川洋子 訳
四六変上製、626頁、定価4,935円
ISBN: 9784876981748
京都大学学術出版会、2008年刊

日時 平成20年10月25日(土曜日) 10時30分~12時00分
場所 京都大学総合博物館 ミューズ・ラボ
お申し込み 不要です。直接博物館へお越しください。
対象 一般の方。内容はおとな向けですが、興味があれば小学生高学年以上の方も大歓迎です!(小学生の場合は保護者同伴)
参加費 無料です。 ただし、博物館への入館料は必要です。
※一般400円/大学生・高校生300円/中学生・小学生200円
※70歳以上の方、身体障害者の方は入館無料です。
お問い合せ 〒606-8501 京都市左京区吉田本町
京都大学総合博物館
TEL 075-753-3272
ホームページ
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/indexj.html

協力:京都大学学術出版会

Error AccessControl.unauthorized.Unauthorized on here/portlet_link/macros/portlet: You are not allowed to access 'aq_parent' in this context