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2004年9月4日 兵庫県播磨高等学校

教育学研究科

 教育学研究科の高見 茂教授・大学院生らが設立した教育関連サービスのベンチャー企業「関西教育考学」が、4日、播磨高等学校(姫路市豊沢町、摺河祐彦校長)との高大連携授業を開始しました。インターネットを利用した双方向テレビ会議システムを通して、同校の2年生46人が京都市内のスタジオから遠隔授業を受けました。第1回目は、高見教授が「進学の意味を考える-投資と消費の観点から」というテーマで講義を行いました。


授業風景(播磨高等学校の教室)

  京都側スタジオにはカメラ、モニター、教材提示用の書画カメラ、パワーポイント画面の提示装置、マイク等が設置され、モニターを通して姫路側の受講生の様子、音声がクリアに把握できました。姫路側には、京都側で提示される教材を映し出すスクリーン、講師の様子が見えるモニターテレビ等が用意されました。高見教授は「大学では専門的知識が身につくだけでなく、高校では獲得できない思考力、判断力を身につける機会を得る事ができる。そしてその評価の一部が高卒・大卒の所得格差として顕在化する。」等、大学教育の利点についてデータを提示しながら姫路側の受講生に語りかけました。講義終了後、双方向システムの利点を生かして姫路側の受講生から質問もあり、相互に様子を確認しながら京都側との間で遣り取りが行われました。

 同校は、「生徒に大学の専門的な講義を体験させることによって、進学意欲や知的好奇心を高めたい。また教員の意識改革と教育への積極的取り組みを促し、資質向上に資したい。」(摺河校長)とのねらいをもっており、来年7月まで月2回の遠隔講義を予定しています。ノーベル賞受賞者のひととなり-福井謙一博士、遺伝子研究、古典-源氏物語、ナノテクノロジー、光の不思議、心理学、教育詩学、教員志願者の心構え等のテーマが取り上げられる予定で、京大のスタッフ、大学院生が中心となって講義を担当することになっています。

 同校生徒は、本年8月16日に「関西教育考学」が企画した京大会館での高大連携予備講座を対面授業で受講しています。また翌17日の京都大学のオープンキャンパスにも参加し、京都大学をより身近に感じることによって、遠隔教育の効果をより確かなものするための事前学習にも努めました。9月からの「京大知的好奇心学」、京大会館での対面授業、オープンキャンパスへの参加等を含めて同校の卒業単位として認定される予定です。