第75回京都大学未来フォーラムを開催しました。(2019年10月18日)

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今回の京都大学未来フォーラムは、農学部卒業生で農林中央金庫顧問の河野良雄氏を迎え、百周年時計台記念館において開催しました。

「農林水産業と食と地域のくらしを支えるリーディング・バンクを目指して-農林中央金庫初のはえ抜き理事長の46年間の歩み」と題した講演の中で河野氏は、まず世間一般にあまり馴染みのない農林中央金庫を含むJAグループと農林中央金庫の歴史や役割について説明をし、その後、自身の学生時代からサラリーマン人生を「職員時代・管理職時代・役員時代」に分け、そのときどきのニュースと合わせ語りました。そして、最後に、46年間のサラリーマン人生を終えて感じたこととして、「賢い者・強い者が生き残るのではなく、変化するものが生き残る(ダーウィンの法則)は組織にも当てはまる」、「変わることに対する抵抗は危機感の差」であり、そこには5つの壁がある、「年齢別に最も必要とする能力は変わる」、「成功するための唯一の方法は、成功するまでやり続けること」や、リーダーの条件、幸福の条件などを述べました。

参加者からは、「ベールにつつまれている感の農林中央金庫の実態が良く理解出来ました。国の根幹の第一次産業がより強く整備されることが優先課題と思います」、「本学の先輩が活躍しているのを知り、自分の将来の助けになった。大人数で安心感のある組織も内に欠陥をかかえていて、当事者自身が新たな改革をするしかないのだと勉強になった」、「リーダーの条件として、先見性を持ち風を読むことは、これから自分の生活の中でも取り入れたいと思います」などの感想が寄せられました。

講演する河野氏

会場の様子