京都大学技術士会 第8回講演会が開催されました。(2017年4月19日)

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東京都港区の機械振興会館で、京都大学技術士会が主催する第8回講演会が開催されました。この行事は、会の主要事業の一つである会員の継続研鑽を目的として企画されたもので、関東地区に在住する会員を中心に他大学関係者も含め43名の参加がありました。

栗本卓 幹事(工学研究科・1991年修了)が司会進行し、冒頭、武藤光 副会長・代表幹事(工学研究科博士課程・1999年修了)より、開会挨拶および京都大学技術士会の概要説明等がありました。それに続き、出口茂 海洋研究開発機構(JAMSTEC) 海洋生命理工学研究開発センター長 兼 新機能開発研究グループリーダー(工学研究科博士課程・1992年修了)の講演会が始まりました。

講演は「深海とイノベーション 海の底に広がる極限世界の謎に迫る!」と題し、持続可能性を探る上で深海に生息する生物から学ぶことのできる事項に関して、出口センター長の長年の研究を基に、興味深くかつ分かりやすくお話いただきました。講演の後半では、バイオミメティクス(生物模倣)の考え方を、「くっつく」、「色を付ける」、「水をはじく」、「スイスイ進む」、「省エネものづくり」の各項目で、事例を踏まえて分かりやすくご紹介いただき、バイオミメティクスについて良く理解することができました。最後の質疑応答では、有人潜水調査船に関すること、生物の存在の限界に関することなど大変多くの質問が出され盛会のうちに講演会は終了しました。

講演会に引き続き行われた懇親会では、龍原毅 幹事(工学研究科・1991年修了)の司会進行のもと、出口センター長を中心に歓談が盛り上がり、参加者全員が歓談・交流を楽しむことができました。

講演をする出口センター長

講演会風景