日本学術会議近畿地区会議 学術講演会 超スマート社会に向けて -AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)により私たちの生活はどう変わるか-」 を開催しました。(2017年9月30日)

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日本学術会議近畿地区会議と本学は、地域社会の学術の振興に寄与することを目的として、日本学術会議近畿地区会議 学術講演会「超スマート社会に向けて-AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)により私たちの生活はどう変わるか-」を国際科学イノベーション棟において開催しました。

梶茂樹 日本学術会議近畿地区会議代表幹事(京都大学名誉教授)および大西隆 日本学術会議会長の挨拶の後、吉田進 京都大学特任教授(名誉教授)より「AIやIoTがますます身近な存在となる”超スマート社会”と呼ばれるこれからのネットワーク社会を俯瞰し、近い将来これらの技術が私たちの社会にどのような影響を及ぼし、私たちの生活はどのように変わっていくのか、専門家と一緒に解き明かしていきたい」との本講演会の趣旨説明が行われました。

続いて、原田博司 京都大学情報学研究科教授および西田豊明 同研究科教授より、それぞれ「超スマート社会を実現するビッグデータ創出技術」、「人工知能のもたらしつつあるもの」と題して講演を行い、続いて、木津雅文 トヨタ自動車株式会社コネクティッドカンパニーITS企画部部長が「自動運転の技術開発とその課題」、井上智洋 駒澤大学経済学部准教授が「AIは雇用を奪うか」と題して講演を行い、IoTを支えるネットワークやAI等に関する技術的観点や応用例、雇用をめぐる経済的な観点など多様な視点から、具体例を織り交ぜながら技術開発の最先端や大学における研究成果を披露しました。

講演後は、兵藤友博 立命館大学経営学部教授をコーディネータとして、講演者全員による全体討論が行われました。そこでは参加者からの質問に答える時間を設け、参加者からの鋭い視点による疑問と、対するパネリストからの興味深く丁寧な解説の応酬に、会場は熱気に包まれおおいに盛り上がりました。その後、東野輝夫 大阪大学情報科学研究科教授が閉会の挨拶を行い、盛況のうちに終了しました。

本講演会には学内外から約200名の参加があり、終了後のアンケートでは「民間企業の技術者や他大学の若手経済学者の話を聞く機会は少ないので面白かった」との本学学生からの感想や「日頃、話題になっているテーマでこれからの課題を知ることができた」、「各分野で実際に取組をされている方の話を直接聞ける機会は大変有意義だった」などの感想が寄せられました。

左から、挨拶する大西会長、梶代表幹事、趣旨説明する吉田特任教授、総合司会の東野教授

左から、講演する原田教授、西田教授、木津部長、井上准教授

講演会場の様子

全体討論の様子(コーディネータの兵藤教授および講演者)