平成30年度特別展 文化財発掘Ⅴ「発掘 乾山窯」

開催日
2019年02月20日 水曜日〜04月21日 日曜日
時間
9時30分~16時30分(入館は16時00分まで)休館日:月曜日・火曜日(平日・祝日にかかわらず)
要申し込み
不要
公開日
 総合博物館は、京都大学構内から出土した埋蔵文化財を紹介するシリーズ「文化財発掘」の第5回目として、特別展 文化財発掘Ⅴ「発掘 乾山窯」を開催します。

 乾山焼は尾形深省(乾山)によって創始された江戸時代中期のやきもので、陶磁器の世界に新風を吹き込みました。京都西北部の鳴滝の地に窯を築き、のちに鴨川の東に位置する聖護院へ移動し、やきもの作りを続けます。病院構内の発掘調査で出土した乾山焼は、この聖護院窯に関わるものです。

 本展では、聖護院および鳴滝出土の乾山焼を一堂に陳列し、両窯で製作された乾山焼にどのような違いや共通性があるのか、乾山焼の源流となった押小路焼、乾山の庇護者ともいえる二條家の邸宅跡出土品を併せて展示することで、乾山焼の新たな実像を探ります。

 窯跡遺跡からの出土品の多くは未完の失敗作で、伝世品に見られる華々しさはありませんが、その地で作られたことを確実に示すものであり、これまでの乾山焼の認識を新たにする可能性を秘めています。

 この展観を通じて、乾山焼に対する理解が深まることを期待します。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
総合博物館 本館2階
本部・西部構内マップ[22]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/
対象
  • 在学生の方
  • 一般・地域の方
どなたでもご覧いただけます
参加費
入館料 一般400円 高校生・大学生300円 小学生・中学生200円
※20名以上の場合は団体料金が適用されます。
※障害者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名、70歳以上の方、京都大学学生および教職員、京都府下の大学在籍の学生は無料(要証明証)

イベント内容

主な展示品

・鳴滝乾山窯跡出土品(法蔵禅寺蔵)

・京都大学病院構内出土の乾山焼(京都大学文化財総合研究センター蔵)

・二條家邸宅跡出土の乾山焼(同志社大学歴史資料館蔵)

・平安京左京三条四坊十町跡出土の押小路焼(京都市埋蔵文化財研究所蔵)

・復原錦炭窯(立命館大学文学部考古学・文化遺産専攻蔵)

展示関連講演会

【第1回】3月9日(土)14時00分~15時30分

千葉 豊(京都大学文化財総合研究センター准教授)

「考古資料と美術作品-「発掘 乾山窯」を企画して-」

西川秀敏(法蔵禅寺住職・禅文化研究所研究員)

「尾形乾山-生涯とその芸術-」

【第2回】3月16日(土)14時00分~15時30分

鄭 銀珍(大阪市立東洋陶磁美術館学芸員)

「乾山焼の形成技術と意匠」

【第3回】3月23日(土)14時00分~15時30分

木立雅朗(立命館大学文学部教授)

「乾山窯と京焼窯-民俗考古学からみた御室・鳴滝・五条坂-」

【第4回】4月6日(土)14時00分~15時30分

リチャード・ウィルソン(国際基督教大学教養学部特任教授)

「乾山研究50年」

※会場:総合博物館本館3階 講演室 講演はいずれも日本語

※参加費無料・申込不要(ただし、博物館への入館料は必要)

備考

主催

京都大学総合博物館・京都大学文化財総合研究センター
お問い合わせ
京都大学総合博物館
TEL: 075-753-3272
FAX: 075-753-3277
E-mail: info*inet.museum.kyoto-u.ac.jp(*を@に換えて送信してください)