プロジェクションマッピング技術を応用した手術ガイドシステム「MIPS」を開発・実用化

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瀬尾智 医学部附属病院助教、髙田正泰 同助教らの研究グループは、三鷹光器株式会社、パナソニック株式会社およびパナソニックi-PROセンシングソリューションズ株式会社と共同で、従来エンターテインメントの場でのみ普及していたプロジェクションマッピングの技術を応用し、医療現場で課題になっていた臓器が動いたり変形したりしてもリアルタイムに追従し手術ガイドを行う、世界初の支援システム「Medical Imaging Projection System: MIPS(ミップス)」を開発しました。

本システムにおけるプロジェクションマッピングの投影遅延時間は0.2秒以内、投影のズレは±2㎜以下です。術者は、プロジェクションマッピングによる直観的なリアルタイムガイドと、状況に応じて自在かつ的確に装置を患部に向けることが出来るアームシステムを使用することにより、迷わず正確に、より安全な手術が可能となります。

本システムは、医薬品医療機器等法に基づき、2019年11月20日に「一般名称:ICG蛍光観察装置」としてクラスⅡ医療機器の製造販売承認を取得しました(承認番号:30100BZX00214000)。

図:今回開発した手術ガイドシステム

詳しい研究内容について

書誌情報

  • 日刊工業新聞(2月11日 9面)および読売新聞(2月22日夕刊 8面)に掲載されました。