絶滅危惧植物にのみ見られるゲノムの脆弱性を発見

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井鷺裕司 農学研究科教授、 栗田和紀 同研究員、 木下豪太 農学研究科・日本学術振興会特別研究員、浜端朋子 東北大学 研究員、牧野能士 同教授らは、東京大学の研究者と共同で、小笠原諸島の絶滅危惧植物とその近縁普通種のゲノム情報を比較し、絶滅危惧種のゲノムに見られる特徴的な3つのパターン(遺伝的多様性の低下、有害な変異の蓄積、重複遺伝子の低含有率)を発見しました。

本研究は、生物種の絶滅の危険性をゲノム情報から予測可能であることを示す重要な報告であり、保全生物学分野への応用が期待されます。

本研究成果は、2019年6月27日に、国際学術誌「Communications Biology」のオンライン版に掲載されました。

図:ゲノム情報による絶滅リスク評価 絶滅危惧種は有害変異の蓄積量が多く、環境適応能力の指標となる重複遺伝子含有量や遺伝的多様性が低い

詳しい研究内容について