研究成果

吉田南構内発掘調査における弥生時代前期水田の発見について


2014年10月20日


     伊藤淳史 文化財総合研究センター助教らは、本学吉田南構内において、弥生時代前期後葉(約2300年~2400年前ごろ)の水田遺構、関連する水路、当時の地形などを、非常に良好な状態で検出しました(遺跡名:吉田二本松町遺跡)。

    研究者からのコメント

    伊藤助教

     弥生前期の水田は、同じ京都大学の北部構内、北白川追分町遺跡で見つかっていますが、京都府下ではその2例のみにとどまります。今回の事例は、弥生前期末ごろのごく一時期と想定される洪水砂層に覆われたもので、田面や周辺地形の遺存状況が当時のままとみられるきわめて良好な状態をとどめている点、資料価値の高いものといえます。弥生時代前期という、列島における水稲農耕導入期の水田造営技術や知識を知る上で重要な情報を提供する、意義深い発見と考えています。

    概要

     本学国際人材総合教育棟建設に先立ち、予定地約1500m2の発掘調査を実施したところ、弥生時代前期後葉(約2300年~2400年前ごろ)の水田遺構、関連する水路、当時の地形などを、非常に良好な状態で検出しました。

     今回の主要成果である弥生時代前期水田は、小区画水田と呼ばれる、畔で小さな短冊状に区画したものです。1994年に南側の本学人間・環境学研究科棟建設に先立つ調査で見つかっているものの連続部分で、今回はその北縁部と、水田に流入する水路状遺構が新たに見つかりました。これにより東側をのぞく水田範囲が確定するとともに、水利系統の様相を知ることができました。


    今回調査地の全景と水田遺構(東から)

     

    詳しい研究内容について

    吉田南構内発掘調査における弥生時代前期水田の発見について

    掲載情報

    • 京都新聞(10月18日 31面)、産経新聞(10月21日 24面)および読売新聞(10月18日 33面)に掲載されました。

    吉田南構内発掘調査における弥生時代前期水田の発見について
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