「雪国向けLED信号機」開発に係る協働合意書の調印式を実施しました。(2016年3月16日)

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このたび、本学は青森県立名久井農業高等学校の生徒のアイデアである「雪国向けLED信号機」の開発について、同高等学校と協働合意書を締結し、協働開発を進めることになりました。

経緯

名久井農業高校は生徒が自らテーマ探しをする研究課題(2、3年生通年)に力を入れており、その成果発表の場として公益財団法人京都科学技術センターと京都大学産官学連携本部とが共催しているビジネスコンテスト「テクノ愛2015」(2015年11月23日開催)に参加しました。

名久井農業高校環境システム科の高校2年生女子1名と高校3年生男子1名女子1名のメンバー構成で、高校2年生女子の生徒の発表した「雪国向きLED信号機」は、大がかりな装置でも、全く新しい素材でもなく、従来ある撥水性資材(フィルム)を転用したものでした。一方で、用途を融雪に転用する新しさや素朴なアイデアに光るとの評価を得て、同コンテストのグランプリを獲得しました。

共催者である松原英一郎 産官学連携本部副本部長(工学研究科教授)は、「雪国向けLED信号機」のアイデアに本学の基礎研究力および産官学連携本部の情報・市場調査機能を入れることで高校生の発想からイノベーションを起こすようなシーズの開拓につながると判断しました。

名久井農業高校では、「緑は心を育てる」をスローガンに従来より「素朴に現場を見る目」を大切にしています。その視点に本学の専門的な知見が加わることで、高校生のアイデアを実用化にまで発展させていき、地域創造を目指していくことが可能になります。

今後の展開

本学と名久井農業高校は、「雪国向けLED信号機」の協働開発を進める。この協働開発を「名久井農高モデル」として展開しいていき、さらに実用化のためのパートナー企業と連携して事業化を目指していきます。

調印式の様子

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