学術情報メディアセンターセミナー 「研究データマネジメントの理想と現実」

開催日
2017年05月26日 金曜日
時間
16時30分~18時00分
ターゲット
要申し込み
不要
公開日
 学術情報メディアセンターでは月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

 今回の学術情報メディアセンターセミナーでは、山地一禎 国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター准教授と、能勢正仁 京都大学理学研究科附属地磁気世界資料解析センター助教に講演いただきます。学内外を問わず多数の方のご参加をお待ちしています。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
学術情報メディアセンター 南館 2階 201
吉田南構内マップ[93]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html
対象
  • 一般・地域の方
教職員、学生、一般の方

イベント内容

研究データマネジメントとは、研究データの「入手または生成方法」「研究期間中の利用・活用方法」「研究終了後の共有・公開または非公開での保管方法」等、研究ライフサイクルの各々の段階での研究データの取り扱いを定め、実践することです。研究データマネジメントを適切に計画し、運用することは、オープンサイエンスによる学術領域の発展、そして研究公正の維持、という2つの側面より、その重要性が認識されつつあります。しかしながら、研究データマネジメントの概念が広く普及するには、「研究データに対する考え方が分野ごとに大きく異なること」、「研究者個人、研究コミュニティ、大学・研究機関等の役割が明確でないこと」等、解決すべき多くの課題があります。今回のセミナーでは、2名の講師によるご講演を通じて、研究データマネジメントに対する現状の認識を深めるとともに、あるべき将来像を展望します。

16時30分~17時15分

講演者

山地 一禎(国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター准教授)

講演題目

オープンサイエンスや研究公正対策に向けた新しい学術情報インフラ

講演概要

論文だけではなく研究データの公開や共有を目指すオープンサイエンスは、研究者による自発的な活動から始まり、今では研究資金配分機関のポリシーに影響を及ぼす時代となってきました。研究者の行動規範に影響する新しい動きの中で、研究者自身が変わらなければならないことや、情報基盤センター、図書館、URAといった関連部署が負う責務について整理します。また、それらの活動をサポートすべく国立情報学研究所が進めている、新しい学術情報インフラの整備状況について紹介します。

17時15分~18時00分

講演者

能勢 正仁(京都大学理学研究科附属地磁気世界資料解析センター助教)

講演題目

太陽地球系科学分野における研究データマネジメントの一実践例と現状の課題

講演概要

「研究計画立案、研究助成金、観測、解析、成果発表、評価、研究計画立案」という従来の研究サイクルに加えて、今後は「データマネジメント計画、データ公開、データ再利用・引用、評価、データマネジメント計画」という研究データマネジメントの新たなサイクルが導入されつつあります。この講演では、太陽地球系科学分野におけるドメインサイエンティストの立場で行ってみた研究データマネジメントの実践例を紹介し、現状で見えてきた課題とその解決策を考えます。

備考

お身体の不自由な方はエレベーターをご利用いただけますので、事務室にお申し付けください。
お問い合わせ
学術情報メディアセンター 青木学聡
Tel: 075-753-7408
E-mail: aoki.takaaki.6v*kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)