学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。
今回の臨時学術情報メディアセンターセミナーでは、「公的統計ミクロデータの二次利用の新展開」をテーマに、神戸大学経済学研究科勇上和史准教授、独立行政法人統計センター角田敏氏をお招きし、ご講演いただきます。学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。
基本情報
- 吉田キャンパス
http://www.media.kyoto-u.ac.jp/ja/access/#s_bldg
- 在学生の方
- 一般・地域の方
イベント内容
プログラム
16時00分〜17時00分
講演者
勇上和史(神戸大学経済学研究科 准教授)
講演題目
「公的統計ミクロデータのサテライト機関の取り組みと展望」
講演概要
我が国では、統計データの二次利用推進にむけて、独立行政法人統計センターが学術研究機関等とサテライト機関として連携協定を結んでいます。神戸大学経済学研究科・経済経営研究所が運営する「神戸大学ミクロデータアーカイブ(KUMA)」もその一つです。KUMAの特徴の一つには、地元行政機関との密接な連携があり、サテライト機関としての公的統計ミクロデータの二次利用推進業務に加え、兵庫県企画県民局統計課とともに公的統計にかかわる共同研究を実施しています。本報告で、神戸大学ミクロデータアーカイブの取り組みとともに、これまでの経験をふまえ、公的統計ミクロデータの二次利用推進に向けたサテライト機関の展望について紹介します。
17時00分〜18時00分
講演者
角田 敏(独立行政法人 統計センター)
講演題目
「リモートアクセスを活用したオンサイトシステムによる公的ミクロデータの利用について」
講演概要
統計法(平成19年法律第53号)に基づく平成26年3月25日に閣議決定された第 II 期「公的統計の整備に関する基本的な計画」においては、統計データの有効活用の推進を図る観点から、調査票情報の提供におけるリモートアクセスを含むオンサイト利用について、実用化に向けた検討を行うことが言及されており、同計画においては、これらの新たな取組について専門的な技術や知見を要し、一元的な検討・実施が効果的かつ効率的な事項については、独立行政法人統計センターの機能を最大限活用できるよう措置することとされています。リモートアクセスを活用したオンサイト利用基盤の構築に当たっては、調査実施者とオンサイト施設との間に介在しデータの利用環境を整備する「中央データ管理施設」およびこれらを結ぶ安全なネットワークが不可欠となります。統計センターは将来「中央データ管理施設」の運営を担うことを想定し、調査票情報の収録、全体システムの設計および運用管理、利用者と調査実施者間の連絡業務、利用者等への統計データの利活用に係る知識の普及・啓発・研修等に関する所要の検討を行っているところであり、研究者が使用する大学等の研究機関に設置するオンサイト施設についても、同時に検討を行っているところであります。本報告では、これらの統計センターにおける検討状況について、諸外国の提供状況等も踏まえて紹介します。
申し込み
備考
Tel: 075-753-7464
E-mail: senda*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)