「フューチャー・アースに貢献する国際研究ネットワーク・ハブ構築」のシンポジウムを開催しました。(2014年10月23・24日)

公開日

地球環境学堂は、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学にて、JSPSによる頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラムに採択された課題「フューチャー・アースに貢献する国際研究ネットワーク・ハブ構築」(主担当研究者:勝見武 地球環境学堂教授、平成25年度~平成27年度)のシンポジウムを開催しました。

フューチャー・アース(FE)とは、国際科学会議が国連環境計画、国連大学、国際社会科学協議会、ベルモントフォーラムと共同して立ち上げた新たな研究イニシアティブです。FEは、これまで自然科学分野を中心に実施されてきた地球観測研究と、人文・社会科学分野等の研究を融合させ、持続可能な未来を築くための知見を得ることを目標としています。本採択課題では、地球環境学堂と、特に欧米の大学研究機関とのネットワークを構築すること、最終的には本大学院がそのハブとなって、FEの目標に貢献することを目指すものです。

国際ネットワーク構築のため、本大学院にて選考された約10名の若手教員や博士学生が約1年間、様々な共同研究先に派遣され、本シンポジウムは、派遣された若手研究者、共同研究先の受入研究者、担当研究者らが一堂に会する最初の機会として、欧州の中心に位置するベルギーにて開催されました。

シンポジウムは藤井滋穂 地球環境学堂長の開会の挨拶に続き、勝見武 同教授(主担当研究者)から本プログラムの説明がありました。続いて、Raf Dewil ルーヴェン・カトリック大学教授およびLise appels 同教授からの講演がありました。その後、本採択課題に関連する受入研究者、派遣研究者および担当研究者が各々の研究発表を行い、それらを交えながら、アジア地域を中心に培ってきた地球環境学の学際的な国際共同研究・国際連携の実績、ノウハウ、組織体制をベースとして、欧米等先進諸国に焦点を絞り国際共同研究ネットワークの強化・拡張をどう構築していくべきかについて活発な議論を交わしました。最後にRaf Dewil 教授より閉会の挨拶があり、盛会のうちに幕を閉じました。

集合写真

藤井滋穂 地球環境学堂長挨拶