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医学部附属病院で高磁場3テスラMRI手術室システム稼働を開始しました。(2014年10月30日)


2014年11月17日

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 医学部附属病院では、高度な外科医療を支援できる術中画像診断システムとして統合型高性能画像診断サーキットintegrated Smart Imaging Circuit(iSIC)を手術室に設置する事業を進めています。今回、その一環として国内で初めて高磁場3テスラMRI手術室システムの稼働を始めました。

 脳神経外科・脊髄外科・頭頸部外科においては、高度な技術と修練を要するハイリスクな手術が増加しています。MRIは、コントラスト分解能が高く、様々な撮像法が可能です。そこで、手術中にMRIでリアルタイムに術中診断を行うことは、手術精度の向上、合併症の回避に非常に有用です。国内では、すでに低磁場MRIを設置した施設で術中MRI撮像を用いた手術が実施されています。最近、海外の施設では、高磁場3テスラMRIを手術室に設置し、精度の向上だけでなく、高磁場で可能となるハイレベルな手術に応用されていますが、未だ国内では高磁場によるリスクもあり、設置する施設はありませんでした。しかし、高磁場3テスラMRIは、診断画像や脳機能画像を撮像するスタンダードな機器となっており、手術支援として3テスラMRIの設置が望まれていました。

 本手術システムの特徴は、高磁場3テスラMRI装置を手術エリアに設置し、術前・術中・術後のMRI撮影を迅速に行い、正確な手術の支援ができることです。連動する最新のナビゲーションは、術中のMRI画像を3次元構成し、リアルタイムに標的臓器を立体的に把握することが可能です。さらに、高磁場で可能となる脳機能画像(脳機能マッピング)・MRスペクトロスコピー(生体内分子解析)・トラクトグラフィ(神経線維画像)といった最新の撮像法を用いた手術を予定しています。

 医学部附属病院では、高磁場3テスラMRI手術室、2013年から稼働した次世代型ハイブリッド手術室、今後設置予定の移動型CT手術支援システムを連携させることで、治療に伴う患者さんの負担軽減と機能改善・温存を目指して治療困難な疾患に取り組んでいきます。

高磁場3テスラMRI手術室


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