京大の「実は!」Vol.50 「京大の体育会運動部の実は!地上でのアツイ戦い・・・陸上競技部に迫る!」

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 これまで「実は!」では、学生のさまざまな活動に密着してきました。

 一緒にブーメランを投げたり、納豆ハイキングしたり、車づくりにかける情熱に感動したり・・・活動内容は多種多様ですが、京大生は何事にも真剣!知恵を絞り、忍耐強く取り組む姿勢はどこも共通していました。

 「あれ、そういえばクラブ活動取材してない!」と気づいた広報H。クラブ(部活)といえば、汗と涙のアツイ青春!(勝手なイメージ)

 どの大学にも公認のクラブがありますが、やはり大学によって特色、カラーが違います。「京大のクラブってどんな感じ?」と気になっている方のために、今回は、誰もが経験したことのあるあの競技をしているクラブに密着してきました!

京大のクラブ活動って?

 

 京大には、体育会所属の運動部、体育会に所属していない体育系サークル、文化系サークルがあります。ここでは「クラブ」=「体育会所属の運動部・団体」。

 「体育会」とは、「学内スポーツの振興」を目的とし、所属団体の活動援助をしたり、会員へ体育活動の場を提供したりしている組織!現在55もの団体が所属し、日々練習に励んでいます。

●ここがアツイ!(1) 毎年恒例、絶対に負けられない公式試合

 体育会運動部に共通して、毎年行われる試合があります。どれも昔から続く伝統ある試合なので、年間行事の中でも重要度の高い、部の誇りをかけた総力戦です!(※参加していない競技もあります)

  • 東大戦・・・東京大学との定期戦。「今年も勝つ。」「今年こそウチだ!」現役部員よりOB・OGの方が燃えているのはよくあるコト。
  • 七大戦(全国大学総合体育大会)・・・北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州大学が参加する大会。各部の戦績が大学のポイントとなり、総合順位を決めます。ちなみに京大は2009年度以降、優勝を逃しています・・・
  • 近国体(近畿地区国立大学体育大会)・・・近畿圏の大学が参加する大会。こちらも総合順位を決めます。
  • 関西学生リーグ戦・・・これ、めっちゃ大事。もちろん目指すはリーグ優勝!!


 他にも、他大学との定期戦や選手権など、部によっていろんな試合に出場しています!

クラブにお邪魔しました!~陸上競技部編~

 さてさて、「クラブ活動」と聞くと、「経験者ばっかりでしょ」「しんどそう」「学業と両立できるの?」などなど、ハードそうだという印象を持つ方が多いと思います。確かにラクではありませんが、一生付き合えるかけがえのない仲間や、スポーツの奥深さ・極める楽しさ、ひと回りもふた回りも成長した自分に出会えるなど、楽しいこともたくさんあります!

 実は初心者が多いクラブもありますが、全員もれなく経験者なのが「陸上競技部」!みなさんも、体育の授業で何かの種目は必ず経験していると思います。

 このたびスゴイ記録保持者がいるという噂も聞きつけ、突然ですが陸上競技部の練習にお邪魔してきました!

まずはグラウンドに集合!

練習場所は、吉田キャンパスの北部構内にある「農学部グラウンド」。陸上競技部以外にもいろんなクラブが使用しています。

練習は15時からスタート。30分前くらいから部室棟にちらほら部員の姿が。

ここが陸上競技部の部室!特別に中をのぞかせてもらいました。

部員それぞれの荷物がきちんと整頓されていて、気持ち良く使える部室です!部室はもっとごちゃごちゃしているものだと思ってました・・・(失礼)

ホワイトボードには、全員が部の状況を把握できるように、種目別のメニュー、テーマなどが書かれています。
部員のコンディション(ケガなど)もここでチェック。身体を激しく使うので、痛めることもありますよね・・・。

集合時間になったら、みんな列になって並びます!初めに連絡事項の伝達など。

主将の浅野さんから、「1日1日を大切に、当たり前のことをしっかり続けていこう!」と部員全員に向けて気合いの入った言葉が!

種目別練習を始めます!

種目(パート)ごとに集まって、メニューの確認など。それぞれにパート長がいて、部員をまとめています。

ケガをしないように、入念にストレッチを行います。

軽くグラウンドをランニング。

 みなさん熱心に練習されていたので、お邪魔にならないよう広報Hは退散・・・。(えっ、もう!?) いえいえご心配なく。しっかり部員の方にインタビューしてきましたよ!

現役部員のみなさんへインタビュー!

左から、山西利和さん(競歩/パート長)、浅野智司さん(投擲/主将・パート長)、岡本萌巴美さん(中距離/主務)。
たまたま3人とも工学部の4回生ですが、いろんな学部、回生の部員がいます。

なぜ京大陸上競技部に?

 みなさん陸上経験者とのことですが、一気に選択の幅が広がる大学生活、他の道を選ぶこともできたはず。数あるクラブ・サークルの中から陸上競技部を選んだ理由は何でしょう?

 浅野さん:「高校の先輩が京大陸上競技部に所属していて、誘われました。高校では中距離だったんですが、あまり結果を出せなかったことが心残りで・・・種目を投擲に変えて、また一からスタートすることにしました!というより、経験者なら中高6年でやってきたことを4年でやらないといけないので、マイナスからのスタートですかね。そういう意味では初心者です(笑)」

投擲のトレーニングに使うハンマー。片方は軽めなのですが、広報Hには十分重かったです・・・。

競技中の浅野さん!

 山西さん:「僕は陸上を続けたいと思っていたので、迷わず春休みに見学に来ました!」

 山西さんは2017年2月19日に行われた日本選手権大会20km競歩で、京大新記録&自己ベストの1時間19分3秒を記録!8月に行われる世界選手権ロンドン大会の派遣設定記録を突破し、3位に入賞しました。

山西さんの練習風景。歩きといえども競歩なので、速い速い!広報Hが小走りしても追いつくのがやっとかもしれません。

カメラを構えるも、速すぎてうまくシャッターを切れませんでした。ごめんなさい。

代わりに競技中の写真を一枚!雨が降ろうと風が吹こうと、どんな状況でもベストを尽くすのみ。

 

●ここがアツイ!(2) 多様な部員が切磋琢磨

 陸上競技部には、監督やコーチがいません。けれども、浅野さんのような初めての種目にチャレンジする人や、山西さんのようにオリンピックを視野に入れた人、多種多様な部員が一緒に練習し、お互いを高め合っています。

 「強豪校だと、入部制限がかけられている場合があります。京大はどんな人にもオープン!隣を見ればすごいレベルの人が練習していたり。人数が多く個性も強いので(笑)まとまりにくいこともありますが、いろんな人と出会えて世界が広がります。」(浅野さん)

大体の年間スケジュールを教えてください。

 浅野さん:「3月半ばからシーズンが始まります。4月の京都インカレが年度最初の対校戦で、5月関西インカレ、6月伊勢予選(全日本大学駅伝への出場権をかけた選考会)、7月の七大戦を終えて幹部交代します。8月には近国体・同志社大との対校戦、10月東大戦、11月関西学生駅伝、12月京都学生駅伝と続きます。」

 広報H:「えっ・・・ほぼ毎月試合があるんですね!」

 浅野さん:「そうですね。他にも個人で出場する記録会やパートごとのものを含めると、もっとあります。」

気になる勉強との両立は・・・?

 全員:「なんとか大丈夫です(笑)」

 練習は木・日曜以外の15時からですが、授業がある人はもちろん授業優先!終わり次第合流して自分のペースで練習しています。

今までつらかったこと、スランプなどはありましたか?

岡本さん:「実は、部活第一の生活にだんだん余裕がなくなってきて、休部したことがあります。けれどもその間、当時の女子主将やパート長が優しく声をかけてくれて、「この人たちがいるから、この人たちのために頑張ろう」と思い、また戻ってくることができました。」

浅野さん:「選手にとって、ケガが一番スランプの原因になりますね。練習ができないことでストレスがたまりますし・・・」

山西さん:「求める結果に対して、足りないものを考えるとキリがないですし、必ずどこか不満が出てくると思います。どんな状況でも不都合はあると思って、それよりも「今持っているものをどう活かすか?」を考えています。」

みなさん4回生で部の中心となっていますが、心がけていることはありますか?

浅野さん:「もちろん主将として部をまとめなければという思いはありますが、自分が伸びることで模範となれたら良いなと思います。現状に満足せず、行動で示していきたいです。」

岡本さん:「私は主務として、学連(関西学生陸上競技連盟)とのやりとりなどの仕事もしていますが、忙しそうに見せないこと!ついていきたいと思ってもらえる幹部が理想です。」

山西さん:「先輩にとても強い選手がいて、ずっとその背中を追いかけていました。先輩がいなくなった今、多くの人は残された選手を見て京大陸上競技部を判断します。だから自分がやるしかない・・・プレッシャーじゃないですけど、意地ですね。」

 お話しする中で感じたのは、みなさん競技に対する思いだけでなく、部員に対する思いも深い!!ということ。どうしたら後輩が成長できるか?どうしたら部がもっと強くなれるのか・・・。一人ひとりがそれぞれの方法で実践し、次の世代へ受け継いでいるんだな、と思いました。

 そんな陸上競技部に興味が出てきたという新入生の方、ぜひ一度見学に行ってみてはいかがですか??4限後の16時30分、農学部グラウンドで優しい部員のみなさんがお待ちしています♪

 陸上競技部の「実は!」、探せばまだまだ魅力がありそうです。OB・OGとの親睦を深めるため、新入部員を陸上競技部が有志の方から借りている林に招待して、林の中でゴハンを食べる「蒼穹林祭」という新歓イベントもあるとか・・・!

 ローマは一日にして成らずと言いますが、日々の努力の積み重ねが実を結ぶ競技だからこそ、当たり前のコトを着実に、丁寧に続けていくことが大切だと感じました。

 新年度、また試合が盛り沢山の1年が始まりますが、ケガをせずにみなさん良い結果が出せるよう、応援しております!取材にご協力いただいた陸上競技部のみなさん、ありがとうございました!

 それでは次回の「実は!」もお楽しみに!

陸上競技部やクラブ・サークルについて、もっと知りたい方はこちら!

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