2016年「延世大学校スプリングスクール」を実施しました。(2016年3月1日~3月19日)

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「平成27年度 大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称: 東アジア超短期留学プログラム)」の一環として、韓国・延世大学校スプリングスクールを開催しました。このスプリングスクールは、本学の協定校である延世大学校の協力のもとで行われる、韓国語講座、文化体験、学生交流を重視した3週間のプログラムで、今回で4年目の実施となります。選考を経て、全学から多様な学年、専攻の10名の学生が参加しました。

韓国語の授業では、延世大学校韓国語学堂において、参加者のレベルに応じたクラスに入り、世界各地からの留学生とともに学びました。参加学生は、韓国語の運用能力向上という成果を上げるとともに、延世大学校の学生、さらには様々な文化的背景を持つ留学生との交流を深めました。また、韓国料理、ドラマで学ぶ韓国語、韓国の伝統的な家屋である南山韓屋村の見学などの文化体験も提供されました。

語学学習にならぶ本プログラムのもう一つの特徴として、合同学生セミナーがあります。今回も延世大学校教員(Underwood International College, Professor Tomoko Seto, Professor Helen Lee, Professor Henry Em, Professor Alvin Wong)の協力により、英語、日本語、韓国語を交えて活発な議論が行われました。テーマは、教育、就職、若者文化、恋愛事情、景観問題などです。延世大学校学生から、「戦後」に関して京都大学生に対するインタビューも行われました。学生たちは渡航前から、本学在籍留学生の助けを得て、韓国語によるプレゼンテーションを準備し、当日は全員が韓国語で発表を行いました。

各参加者が、今回の経験を今後に生かし発展させることが期待されます。

参加学生の報告

延世大学校スプリングスクール 副班長
経済学部二回生
森脇 友里恵
(報告会実施日: 2016年3月25日(金曜日))

延世大学スプリングスクールへの留学を通じて私の中で大きな変化があり、大変貴重な体験となりました。

延世大学韓国語学堂で、韓国語の語学力によって分けられたクラスで、3週間勉強してきました。対話を重視した授業で韓国語を話す機会がとても多く、プログラムが終わるころには授業も理解し、様々な国から来ているクラスの友人や韓国の友人ともスムーズに話すことができるようになったと思います。韓国語の、微妙なニュアンスや最近の若者言葉などもネイティブの先生に教えていただいて本当に興味深かったです。今回私が参加したクラスでは自分の意見の発表を求められる授業があり、複雑な内容を韓国語で伝えるのに苦労しました。クラスの友人と意見を交換して、文化や考え方の違いに度々驚かされました。また、延世大学の大学生と討論する機会もいただきましたが、語学力は技術であり、伝える内容や論理的な思考がずっと重要なのだということを身に染みて感じました。自分の専門分野や教養など、今後は幅広い知識を得ることにも重点を置きつつ、語学力も高められるように勉強していこうと思うようになりました。

留学先での出会いの一つ一つが私に大きな影響を与えたと思います。例えば延世大学のある先生からの助言やクラスメイトの励ましで、卒業後は留学して大学院に行くという選択肢も考えるようになりました。特に、私は人見知りが激しく、それが原因で長期の留学等への参加も思いとどまっていたのですが、クラスで気さくに話しかけてくれた友人たちと交流する中で、新しい環境に挑戦する勇気をもらいました。

スプリングスクールに参加させてもらい、様々な経験を積む機会をいただいたことに、本当に感謝しています。

延世大学校正面

韓服体験

韓国文化体験

合同学生セミナー

「大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称:東アジア短期留学プログラム)」について

本学では、本学学生が各国の大学生との交流を深め、国際性を涵養し、外国語運用能力を向上させる機会として、「大学間学生交流協定による短期留学プログラム」を、年間7プログラム実施しています。本プログラムは、本学と派遣先大学との大学間学生交流協定に基づき、原則として学費免除で行われ、派遣された本学学生は、交換留学生と同等の身分で受け入れられます。平成27年度は、「大学の世界展開力強化事業 -ASEAN諸国等との大学間交流形成支援-「開かれたASEAN+6」による日本再発見 -SENDを核とした国際連携人材育成」、JASSO奨学金(重点政策枠)、「留学生受入拠点整備事業」および「京都大学若手研究者海外派遣事業 ジョン万プログラム」の支援を受けて行われました。