2015年「香港中文大学インターナショナルサマースクール(英語コース)」を実施しました。(2015年6月28日~8月4日)

ターゲット
公開日

「平成27年度 大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称: 東アジア超短期留学プログラム)」の一環として、香港中文大学インターナショナルサマースクール(英語コース)に本学学生が参加しました。

本サマースクールは本学の前期講義期間中に行われるため参加が難しいとされてきましたが、2015年度は、指導教員や講義担当教員の理解を得て、3名の学生を送り出すことができました。サマースクールでは、ビジネス、経済、国際政治等の英語での講義、さらには中国語クラスが提供され、学外研修として香港見学も行いました。本学学生は、地元学生をはじめ、アメリカやヨーロッパ、オーストラリア、アジアなど世界各地から集った学生たちとともに学び、交流を深めました。

参加者の報告からは、香港の国際的な環境に身を置き、多様な価値観に触れるとともに、各自が生まれ育った環境を捉え直す貴重な機会を得たことがうかがえます。こうした経験をさらに発展させることが期待されます。

参加学生の報告

香港中文大学インターナショナルサマースクール(英語コース) 班長
農学部4回生 水島 洸
(報告会実施日: 2015年8月7日(金曜日))

香港中文大学インターナショナルサマースクール(英語コース)の授業、日常生活、休日の過ごし方について報告します。

サマースクールは、移動日2日間を含めて38日間でした。今回の京都大学からの参加者は、農学部4回生1人、経済学部3回生2人でした。

授業内容はとても豊富でレベル別の北京語と広東語、Business、Chinese Medicine、Engineering、Environmental Studies、Humanities and Social Scienceの英語講義の中から好きな講義を二つ選択し受講しました。私は、北京語初級の文法コースとスピーキングコースを受講しました。香港中文大学は、もともと中国語を教えるために設立された学校であったため中国語の教え方がとても上手でリスニング力およびスピーキング力が鍛えられたおかげで、初級の私でも日常会話はできるほどまでになりました。その他の講義では、グループごとのプレゼンテーションやディスカッションがあり多くの学生と交流しながら学ぶことができたそうです。

日常生活は授業以外基本自由です。私たちは、香港中文大学内にある一部屋あたり定員2~3人の寮に宿泊していました。就寝起床時間等のルールをルームメイトと決めて生活していたので不便さはありませんでした。ルームメイトがオーストラリア出身だったので、英語会話練習がたくさんできた点が特に良かったです。

毎週土曜日は、大学主催で香港の有名観光地を回りました。日曜日および授業が休みの平日は、友達とマカオや深圳、山やビーチへ行きました。

今回のプログラムの特徴としては欧米諸国の学生が長期休暇期間であるため、欧米諸国の学生と交流できたことです。京都大学の多くの短期留学プログラムは、日本の休暇にあわせて設定されたプログラムが多く、留学先大学の学生は学期中であるため交流が少なくなりがちですが、本プログラムはルームメイトも外国人である為、交流の機会がとても多くあり、友達もたくさんできました。また、学生の国籍も多様で、異文化理解の機会も多く面白い経験ができました。香港の公用語は、広東語ですが、ほとんどの香港人は北京語も英語も話すことができますし、深圳に行けば北京語、マカオに行けば広東語とポルトガル語が使えます。本プログラムは語学の勉強および異文化交流をしたい学生にとって、とても良いものだと思いました。興味がある方は是非参加してみてください。

寮からのキャンパスの眺め

ルームメイトと教室棟前で

Dragon's Backハイキングにて

クラスメートとの集合写真

※「大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称:東アジア超短期留学プログラム)」について

本学では、本学学生が各国の大学生との交流を深め、国際性を涵養し、外国語運用能力を向上させる機会として「大学間学生交流協定による短期留学プログラム」を、年間7プログラム実施しています。本プログラムは、本学と派遣先大学との大学間学生交流協定に基づき、原則として学費免除で行われ、派遣された本学学生は、交換留学生と同等の身分で受け入れられます。平成27年度は、「大学の世界展開力強化事業-ASEAN諸国等との大学間交流形成支援-「開かれたASEAN+6」による日本再発見-SENDを核とした国際連携人材育成」、JASSO奨学金(重点政策枠)および「京都大学若手研究者海外派遣事業 ジョン万プログラム」の支援を受けて行われています。