思修館「産学連携バトル! in Kyoto」を開催しました。(2017年3月11日)

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百周年時計台記念館国際交流ホールにて、思修館およびデザイン学の学生が企画した産学連携ワークショップ「産学連携バトル!in Kyoto」を開催し、全国から26のリーディングプログラムの学生や教職員、および10の企業から総勢約120名が参加し、大いに盛り上がりました。

本ワークショップは、博士課程リーディングプログラムにおける産業界等への広報活動の一環として、総合生存学館(思修館)とデザイン学大学院連携プログラムの学生が企画し、一般社団法人産学協働イノベーション人材育成協議会(C-ENGINE)と共催し、文部科学省による補助金の支援のもと開催しました。このワークショップでは、近年複雑化した社会問題の解決には、個々の専門性を伸ばし経験と統合することが産官学いずれの立場でも必要であることから、俯瞰的な視野と専門性を持つ学生と、社会的実践の場を牽引する企業とがタッグを組んで、新感覚のブレストバトルという手法を使って新たな解決策を見出そうというものです。今回、社会問題として、「女性の活躍」「知能のインフレ」「超高齢社会の未来」の3つを選びました。

まず、北野正雄 理事・副学長(思修館リーディングプログラム代表者およびC-ENGINE代表理事)による開会挨拶に始まり、セッション1として、3つの基調講演がありました。講演1は、河合江理子 総合生存学館教授による「女性の活躍」、講演2は、大場紀章 一般社団法人日本データサイエンス研究所主席研究員による「「知能」のインフレと社会・ヒトの変化」、講演3は、 下野雅承 日本アイ・ビー・エム株式会社最高顧問による「超高齢社会におけるシルバー・イノベーション」という基調講演があり、それぞれのテーマを深掘りする内容でした。

セッション2として、京弁当を食べながら学生と企業との交流会がありました。まず、参加された各企業から1分間の企業紹介と企業の特色に基づいたクイズが出され、その答えはそれぞれの企業のブースに行けばわかる仕組みとなっており、工夫を凝らした出題がありました。その後、学生たちは関心のある企業のブースに行って真剣な面持ちで企業の方の話を聴き、今後博士課程の学生と企業とのマッチングにつながる取り組みとなりました。

午後から行われたセッション3のワークショップでは、リーディングプログラムの学生と産業界の方々でチームを組み、3つのテーマに係る諸問題・課題の解決策をチームで競う「ブレストバトル」の手法を導入しました。「ブレストバトル」とは、「ブレインストーミング×バトル」の略で、時間制約を課して参加者の自由なアイデアを集め、チーム対抗で意見を戦わせる新感覚ディスカッションです。最終的に投票のうえ最高の解決策として、「幸せに生きるためのアクティブエイジング」が選ばれました。

基調講演で得た基本的な知識に基づき、自由な発想を生み出す学生と社会的な知恵と経験を持つ産業界の方が一つのチームを組むことで、複雑な社会問題の中から正しく課題を抽出し、その解決策を探る実体験ができる貴重な機会となりました。あちらこちらで意見を戦わせ、時には意表をつくアイデアが出るなど、会場は笑いと熱気に包まれ、真剣な表情の中にもその議論を楽しむ様子が伺えました。

最後に、川井秀一 総合生存学館長(思修館リーディングプログラムコーディネーター)から閉会挨拶があり、盛況のうちに閉幕しました。

左から、北野理事・副学長、下野最高顧問、川井学館長、河合教授、大場主席研究員

企業ブースにおいて懇談する学生たち

ブレストバトル議論の様子

ブレストバトル発表の様子

優勝したチーム