京都人類学研究会5月例会「環境の書き換え:ガーナ南部における結核と複数の統治」

開催日
2014年05月30日 金曜日
時間
18時30分開演(18時00分開場)
要申し込み
不要
公開日
京都人類学研究会5月例会を開催します。奮ってご参加ください。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
対象
  • 在学生の方
  • 一般・地域の方
どなたでもご参加いただけます。
参加費
資料代として200円いただきます。

イベント内容

発表者

浜田明範(国立民族学博物館)

コメンテーター

中谷和人(日本学術振興会特別研究員PD/京都大学文学研究科)

発表要旨

近年のアフリカにおける生物医療や公衆衛生に関する人類学的研究では、国家による医療サービスの失敗が前提とされた上で、それが何に起因し、また、その失敗がNGOや現地の人々によってどのように補われているのかという議論が盛んにされています。しかしこれらの議論の多くは、国家や生物医療の一体性を標準と仮定し、外部から押し付けられる生物医療とそれへの現地からの対応という二元論的な枠組みに依拠しているように見えます。それに対して本発表では、国家による医療サービスの提供が比較的成功しているガーナ南部における結核対策プロジェクトについて、他者の統治と自己の統治の同型的な連続性について言及していたフーコーの統治論を発展的に継承しながら議論していきます。この作業を通じて、複数のアクターによる環境の書き換えが相互に干渉しながら事態の推移を導く母体を形成しているという、統治についての領域媒介的なモデルを提出する ことを目指します。

申し込み

申し込み方法
事前の参加予約は必要ありません。
申し込み締切日

備考

京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生が研究成果を報告する場です。
京都人類学研究会2014年度代表: 風間計博(京都大学人間・環境学研究科教授)
お問い合わせ
京都人類学研究会事務局:kyojinken2014*gmail.com (*を@に変えてください)