平成28年度京都大学大学院工学研究科機械工学群修士課程入試一般選考における出題ミスについて

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このたび、平成28年度工学研究科機械工学群修士課程の問題の一部に出題ミスがあることが判明しました。

この事実を厳粛に受け止め、深く反省し、ここに発表します。

1.出題ミスの内容

平成27年8月6日(木曜日)に実施した工学研究科機械工学群修士課程入学試験における筆答試問において、「数学」第2問の2-2の問題文中、以下のとおり表記が間違っていることが判明した。

2.出題ミス発見の経緯

機械工学群の募集人員は107名で、148名が「数学」を受験した。

8月6日(木曜日)の9時30分~11時30分に「数学」の試験を実施し、13時00分から採点を開始したところ、採点者が問題表記の誤りに気付いた。

3.採点方法および受験者への周知について

工学研究科において緊急に問題を調査した結果、「数学」第2問の2-5についてはμ>0 の条件のもとでは問題文の内容が成立しないこと、また、2-6については与式を導出することができないことが判明した。そのため、受験者が不利益を被ることがないよう、「数学」第2問2-5および2-6は、解答の有無にかかわらず、すべての答案を正解として採点することとした。なお、この問題を正解としても、合否判定には影響ないことを確認している。

受験者には、出題ミスの内容および採点上の措置を文書にて通知する予定である。

4.出題ミスの起こった原因とチェック体制について

問題については、出題委員が問題原案を作成後、入試委員会において最終版問題を作成し、出題委員ならびに独立した点検委員が最終点検を行ったが、ミスの発見には至らなかった。

5.今後の対応策

工学研究科では、出題ミス防止について努力しているところであるが、今回このようなミスが起こったことは大変遺憾である。

今後は工学研究科で策定した出題ミス防止のための入試問題点検チェックマニュアルを徹底し、従来の試験問題の作成・点検体制の実効性をあげる事に取り組む。