清木 孝悦(せいき たかよし)

総務・労務・人事担当

メッセージ

平成26年10月1日付けで、総務・労務・人事担当の理事に就任しました。

私は、昭和55年に本学法学部を卒業し、当時の文部省に入省して以来、大学・高等教育行政、学術研究行政をはじめ、幅広く文部科学行政を担当して参りました。このたび母校の運営の一端を担うことになり、これまでの経験を生かして、京都大学の発展のために全力を尽くしたいと考えています。

近年、国立大学を巡る状況は大変厳しいものがあり、産業界をはじめ、社会からはさまざまな指摘や注文を受けておりますが、これは、一面では、社会の大学に対する期待の表れでもあると思います。今後の我が国は、将来に向けて、少子・高齢化の進展、経済成長の鈍化、国際競争の激化など、乗り越えていくべき多くの課題を有しております。これらを克服していく上で、将来を担う人材を育成するともに新たな研究成果を生み出す大学が果たす役割は大変大きく、大学は、未来に向けて我が国を支える力の源泉であるとも言えます。そのため、大学は、その特色を生かしながら、さまざまな改革を行い、機能強化を図っていく必要があります。

言うまでもなく、大学の本務は、教育、研究、そしてそれらを通じた社会貢献です。したがって、大学本部の役割は、教員、学生、研究者による教育や研究活動が、生き生きと円滑に行われ、持てる力を最大限発揮できるよう、その環境を整えることにあると思います。そのためには、教職員や学生の方々の声も真摯にお聞きしながら、京都大学の創立以来の「自由の学風」という伝統を継承しつつ、教育研究の充実の観点から、一つ一つ改革を積み重ねていくことが大切であると考えます。また、教育研究活動を支える事務組織についても、風通しが良く、機動的・効率的な運営を目指して、一層改革を進めていく必要があります。山極壽一総長のリーダーシップのもと、京都大学が自由闊達と自主自立という精神を大切にしながら、これまでの長年の実績の上に、国内外の新たな潮流を取り入れ、世界で一層輝く大学になることができるよう取り組んで参りたいと思いますので、教職員、学生の皆様のお力添えを賜りますよう、よろしくお願いします。