本学卒業生の吉野彰 先生(工学部卒)がノーベル化学賞を受賞

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本学卒業生の吉野彰 先生(工学部卒)のノーベル化学賞受賞が決定しました。

吉野先生(写真:名城大学提供)

山極壽一 総長のコメント

このたび、本学工学部卒業(大学院工学研究科修士課程修了)生である吉野彰 先生が、長年にわたる卓越した研究業績を世界的に評価され、ノーベル化学賞を受賞されましたことは、誠におめでたいことであり、心からお祝いを申し上げます。

今回の受賞は、携帯電話やノートパソコンなどに用いられるリチウムイオン二次電池の発明という吉野先生の優れた研究の成果によるものであり、この偉大な功績を誇りに感じております。吉野先生は、日本で初めてノーベル化学賞を受賞された福井謙一先生の一番弟子にあたる米澤貞次郎先生の研究室のご出身であり、本学の自由の学風が、このような栄誉に少しでも寄与することができたとすれば、大変喜ばしいことと思います。
このたびの受賞により、本学の教育研究活動が大いに奨励され、特に学生や若い研究者に対しての大きな励みになるものと期待しております。
先生が今後もご健勝で、ますますご活躍されることを祈念いたしております。

令和元年10月9日
京都大学総長
山極 壽一