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ブラジル・アマゾン熱帯林の研究・観察拠点「フィールド・ステーション」の開所式を行いました。(2018年5月8日)


2018年05月29日

  • ニュース 学部・大学院から


     2018年3月に完成したブラジル・アマゾン「フィールド・ステーション」の開所式を行い、日本とブラジル双方から約100名の関係者が参加しました。本学からは山極壽一 総長、幸島司郎 野生動物研究センター教授が参加しました。

     ステーションは本学がブラジル国立アマゾン研究所(INPA)とともに進めているJICA/JST-SATREPSプロジェクト「“フィールドミュージアム”構想によるアマゾンの生物多様性保全」の中核施設の一つで、ネグロ川支流のクイエイラス川上流に位置します。またSATREPS初の官民学共同事業として、伊藤忠商事株式会社の支援を受けて完成しました。

     ステーションは集会所とビジターセンターを兼ねた多目的棟と宿泊棟からなり、最大で60名程度が宿泊滞在可能な施設となっています。また広大な浸水林を含む周囲の森林はINPAの保護林として、手付かずの自然が残されています。開所式の直前に行われたステーション周辺のカメラトラップによる調査では、ピューマやアメリカバク、サル等多くの哺乳類や鳥類がみられ、今後の研究活動の拠点としてのポテンシャルを確認できました。

     開会式はINPA、京都大学の他、ブラジル・日本の政府関係者、伊藤忠商事、マスコミ、ツアー会社、また地元コミュニティからも多くの方々が参加しました。

     ルイス・フランサ INPA所長が「地域の人々にとっても良いプロジェクト。人類と動植物、自然との共存のシンボルになる。」と述べ、山極総長が「長期調査の拠点として大きな可能性を感じている。アジア、アフリカ、アマゾンの3つの熱帯雨林を繋げ、生物多様性の宝庫をどうやって残すかの研究が一層進むはず。」と語りました。斉藤顕生 国際協力機構ブラジル事務所長は「地域住民の参加が、このプロジェクトの持続性を高めるために重要。ここから先がスタートになる。」と今後の活用に期待を寄せました。

     本ステーションは研究者の利用の他、2018年7月より現地コミュニティの若者や学部学生を対象とした研究者によるフィールドコースの実施、10月には本学の霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院の教員や学生も参加する、さらに専門的なコースの実施も予定されています。今後はエコツーリズム活用による地域社会へ環境教育・経済面での貢献も期待されます。

    フィールド・ステーション

    開所式の様子

    開所式の様子

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