植田充美 農学研究科教授が2015年度日本農芸化学会賞を受賞しました。(2015年3月5日)

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植田教授

植田充美 農学研究科教授が2015年度日本農芸化学会賞(旧鈴木梅太郎記念賞)を受賞しました。受賞対象は、「細胞表層活用の基盤開拓」です。

植田教授は、2010年9月に産業界から、「細胞表層工学の開発とバイオテクノロジーへの展開」で、「バイオインダストリー協会賞(旧有馬啓記念賞)」を受賞しています。今回は、日本農芸化学会からの受賞です。

バイオマスの有効利用可能な細胞触媒の創製によるバイオエタノール、バイオディーゼルや化成品の生産、環境汚染の重金属や環境ホルモンの選択的吸着による水の浄化、レアメタルの都市鉱山からの回収、発酵食品の発酵制御、医薬や経口ワクチンの開発など、細胞表層の活用による実績をあげています。さらに、ナノテクノロジーの導入により、新しい視点をもつタンパク質「考」学を樹立し、酵素、抗体などをはじめとする多くの有用な酵素や変異タンパク質を作製してきました。これらは、細胞表層を基盤とする世界初のバイオテクノロジー基盤研究領域として、また、技術は「アーミング技術」と命名され、世界的に評価されています。

授与式・記念講演は、2015年3月26日に2015年度の日本農芸化学会(ホテルグランヴィア岡山)で行われます。