京都人類学研究会1月例会

開催日
2017年01月13日 金曜日
時間
18時30分~
ターゲット
要申し込み
不要
公開日
 京都人類学研究会1月例会を、以下のとおり開催します。どうぞふるってご参集ください。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
総合研究二号館4階 AA447
本部・西部構内マップ[34]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/
対象
  • 企業・研究者の方
どなたでも参加いただけます。
参加費
資料代として200円をいただきます。

イベント内容

タイトル

具現化された信仰とその周辺 -近現代の土製品を中心に-

発表者

角南聡一郎(元興寺文化財研究所総括研究員)

コメンテーター

芹澤知広(奈良大学教授)

要旨

可塑性に富む粘土で製作されたものの総称として土製品があります。これには素焼きのもの、釉をかけたもの、燻しが施されたものなどが含まれます。このような土製品には生活用具、生産用具、信仰用具などがあり、日本では土器が誕生した縄文時代に土製品も製作されるようになりました。本発表で特に注目したいのは信仰用具です。これらの形や文様は、単に用途や機能によって決定されるのではなく、信仰そのものを反映し具現化したものが多いです。信仰の具現化は現在に至るまで連綿と続いてきました。そこで本発表では、近現代の信仰用具としての土製品の中に見出される信仰的要素について、土製仏像、土人形、瓦質祠、瓦鐘馗、瓦、瓦製灯籠などを例に物質文化研究の立場から検討を試みます。日本の民俗学、宗教学は民間信仰を主な研究対象の一つとしてきましたが、調査対象に祠など物質文化が含まれることは少なかったのです。これに対して物質文化の調査研究の重要性を説いてきたのは民族学でした。例えば岡正雄は「マレビト」研究の中で仮面というモノを重視しました。物質文化からその背景にあるコトを引き出すことは、民族学の得意とする分野でした。本発表では学説史を手掛かりとして、民族学(文化人類学)における物質文化研究の今日的意義についても言及したいと思います。

備考

京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。
(代表: 平野(野元)美佐 アジア・アフリカ地域研究研究科准教授)

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お問い合わせ
京都人類学研究会
E-mail: kyojinken2016*gmail.com (*を@に変えてください)