病院事務区分採用職員からのメッセージ

病院事務区分採用職員からのメッセージ

医学部附属病院医療サービス課収入掛 Oさん

 平成19年12月に病院事務として採用されたOと申します。医療サービス課収入掛に配属されて1年半が経ちました。支払窓口と証明窓口がある掛ですので、配属当初は多種多様な業務や患者さんからの質問に答えるため、マニュアルやメモが手放せない日々が数カ月続きましたが、大きく分けて6つある掛内の役割分担のうち4つを経験し、ある程度自信を持って仕事ができるようになってきました。ただ医療や法制度など専門的な内容も多く、上司や先輩に教えていただき勉強の日々を送っています。

 採用になってからの研修(平成21年7月現在)を簡単に説明したいと思います。最初の1週間は大学全体の研修で、京都大学の歴史の勉強、各施設訪問、マナー研修などがあります。その後、配属部署で実務についてから、パソコン研修、英会話研修、プレゼンテーション研修などを受けていきます。
  また、病院事務独自の研修として、事務部門だけでなく、検査部、リハビリテーション部、看護部、放射線部、医療器材部、薬剤部、栄養管理室といった各診療部門を回ります。実際の診療現場での患者さんとの生のやり取りが見学できるので貴重な経験になります。各診療部門では、実際の現場の業務と事務部門とのつながりを説明していただけますので、病院の中で事務が担う業務についてのイメージがしやすくなり、実際の仕事に役立つこともあります。

 請求書送付業務、クレジットカードでの領収診療費の集計業務、還付手続き担当を経て、現在は主に金庫の管理、領収した診療費の集計、帳簿作成を担当しています。厳しい監査があり、大金を管理するため責任も感じます。
  また、ローテーションにて支払窓口、証明窓口に出て日々患者さんと接しています。京大病院には全国から多くの患者さんに来ていただいていますが、待ち時間の長さ、大きな組織であるが故に融通が利かせられていないこともあるなどお叱りを受けることもしばしばですが、大変な病気にも関わらず元気を分けてくださる患者さんもいます。病院事務として皆さんが想像するであろう受付、診療費計算など医事業務の多くは外注化されていますので、窓口対応は今後病院で働く上で貴重な経験となるであろうと思います。

 病院事務は平成18年から採用されていますが、歴代病院事務による歓迎会や忘年会などを開催しており皆仲良く互いに刺激しあいながら勤務しています。今後は、病院事務の各部署を経験していくことになりますが、仲間から話を聞く各部署はそれぞれに魅力があり、そこで深まるであろう知識を思うと楽しみです。いつの日かしっかり病院経営を担えるよう頑張っていきたいと思っています。

医学部附属病院医務課入院掛 Tさん

 平成20年4月に病院事務として採用されましたTと申します。5月より医務課入院掛に配属になり、入院掛の業務の中で、主に手術に携わる仕事をしております。

 平成18年に病院採用区分が出来て以降、平成21年7月現在27名の病院事務区分の職員がおります。病院採用と聞くと、「病院だけでの異動で仕事が限定されてしまうのでは」といった印象を持たれるかもしれません。ですが、病院の業務は非常に多岐にわたっており、医事業務に限定されるものではありません。自分のやりたい職種が定まっていない方でも、多くの活躍の場があると思います。また、患者さん、医師、看護師、その他の医療スタッフ、業者の方等多くの人と接する仕事ですので、ルーティンワークというより日々新しいことにあふれた刺激的な仕事だと思います。

 よく病院職員には特別な知識やスキルが必要なのでは?と言われるのですが、病院採用で働いている人の大多数が病院での仕事が未経験の人達ばかりです。確かに覚えることも多く、忙しい仕事ですが、困った時には多くの方が助けてくれる温かい職場だと1年働いた今感じております。

 私の現在の主な仕事は、手術伝票の入力と、手術等で使われる医療材料のマスター管理です。手術の入力で一番苦慮していることは、手術手技の判断です。医学知識が全くないため、調べたり、医師に問い合わせたりと勉強の日々です。ですが、仕事を進める中で、ばらばらだった知識が少しずつでもつながってくると、おもしろさを感じられるようになりました。手術は入院会計の費用の中でも大きな割合を占めているので、病院収益に強く関わっており、やりがいの持てる仕事です。

 今は目の前の業務に手一杯で、なかなか病院全体を見渡せる余裕はないのですが、今後自分が病院職員としてどのような役割を果たせるのか模索しながら、病院に必要不可欠な人材を目指し、日々の業務に励みたいと考えております。