病院事務区分採用職員からのメッセージ

病院事務区分採用職員からのメッセージ

医学部附属病院経営管理課財務掛 Hさん

 平成18年12月に病院事務として採用されましたHと申します。経営管理課財務掛に配属となり早くも1年が過ぎました。簡単にですが私の仕事等について説明させていただきます。

 病院事務というと皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?やはり患者さんの窓口対応というイメージが強いと思います。もちろん、総務系・経理系の仕事もありますが、私の当初のイメージでは病院採用の職員は、主に医事に関する専門的知識を持ち、即戦力として医事業務を行う採用区分と考えておりました。よって医事的な知識を全く持たない自分は採用試験を受けることはできないのでは?と。

 しかしながら、京都大学病院事務職員の採用区分は医事的業務だけではなく、病院全体を深く知り病院経営を担うマネージメント能力を持つ職員を養成するための採用区分ということであり、ここが非常に魅力的に感じたところでした。こうして病院採用事務試験を受け、医事的知識を全く持たずに採用された私は、日々勉強の毎日を過ごしています。

 前置きが長くなりましたが、財務掛での業務について少し説明します。財務掛では「予算を要求する仕事」「予算を病院内の各部署へ配る仕事」「決算業務」等を担当しています。大学の中での病院は異質で、通常、大学は教育と研究を行ないますが、病院は加えて診療を行ない、その結果、莫大な病院収入と支出を生んでいます。こうした収支の把握も財務掛の大切な業務です。現在、国立大学法人の附属病院はどこも経営状態が厳しく京大病院も例外ではありません。しかし、厳しい状態だからこそ、病院経営を担う能力・知識を養うために非常に貴重な経験をさせていただいていると感じています。

 今後は病院事務の各部署を廻っていくこととなりますが、各様々な部署を経験する度に知識が積み重ねられると思うとワクワクしています。勿論、勉強あってこそですが、自分がエキスパートとの評価を得られる日を夢見て頑張っていきたいと思っています。

医学部附属病院医療サービス課医務企画掛 Oさん

 平成19年4月に病院事務として採用されましたOと申します。5月より医療サービス課医務企画掛に配属となりました。配属になった当初は自分の仕事で精一杯でしたが、1年が経ち、少しずつ自分の所掌事務が病院の中でどのような位置付けにあるのかを感じながら仕事ができるようになってきました。ただ、専門的な内容も多く、先輩に教えてもらったりと毎日勉強の日々を送っています。

 採用になってから配属までを簡単に説明したいと思います。まずはじめに研修があります。最初の1週間は大学全体の研修で、京都大学の歴史の勉強、各施設訪問、マナー研修、パソコン研修などがあります。それから4月末まで病院独自の研修があります。病院研修では、事務部門だけでなく、検査部、放射線部、リハビリテーション部、薬剤部といった各診療部門を回ります。また、実際に医師の診察や看護師に一日中張り付いて業務を見学したりします。配属になってからでは行くことができないような所まで見られますし、実際の現場では患者さんとの生のやりとりを見学できるので良い経験になります。各診療部門では、実際の現場の業務と事務部門とのつながりを説明していただけますので、病院の中で事務が担う業務についてのイメージがしやすくなり、実際の仕事に役に立つこともあると思います。

 現在は施設基準の業務に携わっています。具体的には、京大病院にある医療の技術、スタッフ、施設等により算定可能な施設基準について申請を行なったり、現在、算定中の施設基準が条件を満たしているかをチェックしたりしています。施設基準の申請では、様々な証明書や病院の実績などを取り揃えて、官庁に届出を行なっています。専門的な内容も多く、医師、薬剤師、理学療法士など事務部門以外の方からも協力を得て資料を作成しているので、難しいことが多いですが良い勉強になります。京大病院の経営上、無くてはならない重要な仕事ですし、適正な機能分担による患者医療サービスの向上を目指す地域医療という観点からも重要な仕事といえるので、とてもやりがいがあると思います。

 配属になって1年が経ちますが、まだまだわからないことが多く勉強の毎日です。京大病院は大きな組織ですが、色々な職種の人達と連携して仕事をすることが多いので苦労も大きいですが、病院の運営に携わっていることを感じながら仕事ができる点が魅力だと思います。