スイス連邦工科大学で国際シンポジウム「Swiss-Kyoto Symposium」を開催しました。(2013年11月21日・22日)

スイス連邦工科大学で国際シンポジウム「Swiss-Kyoto Symposium」を開催しました。(2013年11月21日・22日)

 2014年に日本とスイスが国交樹立150周年の記念すべき年を迎えるのに先立ち、京都大学ではスイス・チューリッヒで、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)、チューリッヒ大学(UZH)およびスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)との共催による国際シンポジウム「Swiss-Kyoto Symposium」を開催しました。

 本シンポジウムは、本学が世界に卓越した知の創造を行う大学として一層発展し、真のトップレベル大学としての地位を確立することを目標に、本年6月に新たに策定した「京都大学の国際戦略」の一環として実施されました。学術成果を広く世界へ発信することにより、国際社会における本学のプレゼンスを高め、国際共同研究の推進に寄与することを目的としたもので、関係大学・機関から、2日間に亘り、のべ350名を超える参加がありました。

 初日は、ラルフ・アイヒラー 学長(ETHZ)の歓迎の言葉に始まり、松本紘 総長、ミハエル・ヘンガルトナー 次期学長(UZH)、カール・アベレ 副学長(EPFL)が挨拶を述べ、前田隆平 駐スイス連邦日本国特命全権大使から祝辞をいただきました。松本総長は、今回の研究者同士の新たな出会いが、学術研究の発信・知の共有を行って、相互交流を深め、国際的な大学間連携や共同研究の発展・深化につながる貴重な契機となることに対する期待を述べました。

 続いて松本総長とダニエル・ワイラー 副学長(UZH)による本学とチューリッヒ大学の大学間学術交流協定書への署名式が行われた後、ローランド・ジークバルト 副学長(ETHZ)、吉川潔 理事・副学長、ワイラー副学長(UZH)、アベレ副学長(EPFL)が、各校の紹介を行い、長田重一 医学研究科教授およびETHZとUZHを兼務するクラース・エンノ・ステファン 教授の基調講演へと続きました。

 午後からは、四つのキャンパスに分かれ、再生医科学、エネルギー科学から、経済学、哲学に至る16のセッションが展開され、各大学の研究者のみならず、在スイス関係機関からも多くの参加者が会し、今後の研究協力に繋がる熱い議論が繰り広げられました。夜には、小平桂一 日本学術振興会(JSPS)ボン研究連絡センター長およびSwiss National Science Foundation (SNSF)のジャン・リュック・バラス氏から共同研究のための各種支援事業について、講演の後、レセプションがあり、懇親を深めることができました。

 2日目は前日に引き続き、各分野別のセッションや研究室訪問等を行いました。夕方からは、シンポジウムの締めくくりとして、各セッションの代表者が2日間の研究成果報告を行い、最先端の学術研究に触れるとともに、今後の教育・研究連携に向けた展望について話し合う実りある貴重な機会となったことが確認されました。最後に、三嶋理晃 理事・副学長をはじめ各共催校の代表者が閉会の挨拶を行い、盛況のうちに幕を閉じました。次回は京都にスイスの関係者を招いて、本学で開催する予定です。

 
左から吉川理事・副学長、松本総長、アイヒラー学長、三嶋理事・副学長(Photographs by Heidi Hostettler)
 
大学間学術交流協定書の署名式を行うワイラー副学長(左)と松本総長(右)
 
長田教授による基調講演
 
セッションの様子
 
研究助成に関する講演に聞き入る参加者(手前はシュミット・ゲルハルト 副学長(ETHZ)(Photograph by Heidi Hostettler)
 
セッション参加教員による報告会(ラップアップ)の様子(Photograph by Heidi Hostettler)

分科会テーマ一覧

  1. Molecular and Cellular Basis of Development, Tissue Repair and Disease
  2. Magnetic Resonance
  3. Condensed Matter Physics
  4. Nanoelectronics and Nanophotonics
  5. Organic Chemistry and Materials Chemistry
  6. Product Development and Manufacturing
  7. Advanced Nano-/Biotechnology
  8. Energy
  9. Astrophysics
  10. AI and Robotics
  11. Natural Hazards and Disaster Prevention Research
  12. Virtual Ape
  13. Plant and Environment
  14. Finance and Risk
  15. Existentialismus heute
  16. Materials for Energy, Environment and Life

 

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