全学教育シンポジウム「国際高等教育院の発足と教養・共通教育」を開催しました。(2013年9月6日)

全学教育シンポジウム「国際高等教育院の発足と教養・共通教育」を開催しました。(2013年9月6日)

 桂キャンパス「船井哲良記念講堂」で、「国際高等教育院の発足と教養・共通教育」をテーマとする全学教育シンポジウムを開催し、本学の教職員281名が参加しました。

 このシンポジウムは、参加者が教育について全学的な議論や意見を交わすことにより共通理解を深め、今後の教育の改善・充実に資するとともに、部局の枠を越えた教職員の交流の場となることを目指して、1996(平成8)年から開催しており、今回で第17回目となります。今回も昨年と同様に全体会のみとし、一つの話題を全員が共有できるような構成としました。

 午前の部は、松本紘 総長による「私の期待する全人教育」と題した基調講演の後、国際高等教育院における教養・共通教育改革の検討状況について、北野正雄 国際高等教育院長、喜多一 同副教育院長、土井真一 同副教育院長、津田敏隆 同副教育院長から、それぞれ教養教育、基礎教育および外国語教育の三つの分野を中心に報告を行い、問題の共有と意見交換を行いました。

 午後の部は、国際的な視点から「教養=リベラルアーツ」を捉えることを目指して、「リベラルアーツと大学教育」というテーマで、上田紀行 東京工業大学教授が特別講演を行いました。講演に引き続いて、「教養教育の理念と京都大学の教育改革」というタイトルでパネルディスカッションを行いました。コーディネーターは三輪哲二 国際高等教育院教育部長が務め、学内からパネリストとして、松本総長、北野教育院長、高橋由典 国際高等教育院教授、中家剛 理学研究科教授、学外からは上田紀行 東京工業大学教授、久間和生 内閣府総合科学技術会議員、嶋田博子 人事院総務課長を招いて、グローバルに活躍していくために求められる語学力、教養力、交渉力の養成の在り方について議論を行いました。

 また昼休みのイベントとして、TOEFL(Test of English as a Foreign Language)による国際基準の英語能力判定について、金丸敏幸 人間・環境学研究科助教によるプレゼンテーションを開催しました。

 午前の部・午後の部を通し、本学の教養・共通教育に関する活発な意見交換が行われ、本シンポジウムは盛会のうちに終了しました。

 


松本総長による基調講演

淡路敏之 理事・副学長による開会の挨拶

パネリスト

パネルディスカッション全体の様子