増殖能の盛んな赤血球前駆細胞による赤血球を大量生産するための方法確立

増殖能の盛んな赤血球前駆細胞による赤血球を大量生産するための方法確立

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用語説明

iPS細胞

人工多能性幹細胞(iPS細胞:induced pluripotent stem cell)のこと。体細胞に特定因子を導入することにより樹立される、ES細胞に類似した多能性幹細胞。2006年に山中伸弥教授らの研究グループにより世界で初めてマウス体細胞を用いて樹立に成功したと報告され、翌2007年にはヒトiPS細胞樹立が報告されている。

ES細胞

胚性幹細胞(ES細胞:embryonic stem cell)のこと。受精後6、7日目の胚盤胞から細胞を取り出し、それを培養することによって作製される多能性幹細胞の一つで、あらゆる組織の細胞に分化することができる。

前駆細胞

幹細胞から特定の機能をもつ細胞に分化する前の細胞のことを前駆細胞と呼ぶ。幹細胞に比べ、分化できる細胞の種類が限られている。

ヘモグロビン

赤血球に含まれるタンパク質で、酸素と結合する働きがある。鉄分子を含み酸素と結合するヘムと、ヘムを支えるタンパク質のグロビンとに分けられる。赤血球の赤みはヘモグロビンによるものである。胎児と成人では異なるタイプのヘモグロビンを用いている。胎児のほうが酸素に対する親和性が高く、母親のヘモグロビンから酸素を受け取りやすくなっている。

不死化

通常、細胞の分裂回数には限りがあるが、生育環境や培養条件を整えることで、ほぼ無限の自己増殖能を獲得した状態のこと。

マクロファージ

血液中の白血球の一種。体内に侵入した細菌などの異物や、死んだ細胞などを捉えて自身の細胞内で消化する。