新実験手法による記憶の分子機構の可視化

新実験手法による記憶の分子機構の可視化

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用語解説

シナプス

神経細胞間で情報伝達を行う部位

グルタミン酸

脳で最も多く利用されている神経伝達物質

シナプス後膜

伝達物質の受容体が集積しているシナプス伝達の受容部

AMPA受容体

グルタミン酸を伝達物質とするシナプスにおいて、シナプス伝達を担う主要な受容体

海馬

脳の部位の一つで、記憶形成に重要。この部位の障害により、新たな記憶形成の障害(前向性健忘)が起こる。

長期増強

シナプスの頻回使用により、シナプス伝達の効率が持続的に向上する現象。学習・記憶の基盤メカニズム

全反射顕微鏡

顕微鏡観察に用いるガラスの直上の約100nm以内から発せられた蛍光のみを検出する蛍光顕微鏡。背景蛍光が極小になるため、高いシグナル・ノイズ比が得られる。

ニューレキシン

シナプス前神経細胞にあり、シナプス後膜のニューロリジン分子と結合することでシナプスの形成を引き起こせるタンパク質

サブユニット

数個が集まり機能的なタンパク質を形成する部品

ホモ四量体

同一のサブユニット4個からできるタンパク質

ヘテロ四量体

同一ではないサブユニットが4個集まってできるタンパク質

GluA1, GluA2, GluA3

AMPA受容体を形成するサブユニット