学術情報メディアセンターセミナー 「異言語理解・異文化理解の試み」

学術情報メディアセンターセミナー 「異言語理解・異文化理解の試み」

 学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

 今回のセミナーでは、樋口康一 愛媛大学法文学部教授をお招きし、ご講演いただきます。学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。

日時

2013年12月17日(火曜日) 16時30分~18時00分

場所

学術情報メディアセンター南館2階 202マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方はエレベーターをご利用いただけますので事務室にお申し付けください。)

対象

どなたでも参加いただけます。

参加費

無料

申し込み

不要

プログラム

講演題目 「誤訳の物語ること」
講演者 樋口康一 教授(愛媛大学法文学部)
講演概要 モンゴル人が仏教信仰を知ったのは13世紀後半の元朝時代で、最初はウイグル仏教が、そしてほどなくチベット仏教が伝えられ今日に至っています。仏典のモンゴル語訳も活発に行われましたが、わが国同様仏事で使用されるのは原語であり、その翻訳には象徴的な意味合いしかなく、翻訳されたまま放置されています。しかし、その行文を精査すると、元朝時代以降モンゴル人知識層が体験してきた言語接触の様相を如実に見てとることができます。そこから浮かび上がる異言語理解・異文化理解のあり様は、今日のわが国にも通じるものがあります。
講演題目 「CEFRの試み -ギリシアにおける英語教育を例として- (仮題)」
講演者 GEORGIOU Georgios 教務補佐員、壇辻正剛 教授、坪田康 助教(学術情報メディアセンター)
講演概要 近年、我が国においても「CEFR」への注目度が高まっています。CEFRは「Common European Framework of Reference for Languages」の略称であり、「ヨーロッパ言語共通参照枠」と訳されることが多いです。欧州評議会によって、ヨーロッパにおける外国語の習得状況に共通の一貫した枠組みを与えることによって、ヨーロッパ共通の言語能力を規定することを目指して開発されたものです。複言語主義やA1からC2までの6レベルに分けた評価基準等の概念は我が国の外国語教育の現場においても徐々に浸透しつつあります。今回の講演では、ギリシアにおける英語教育を例にとって概説すると共に、その適用例についても言及したいと考えています。

懇親会

カンフォーラにて行います。
(会費未定)

問い合わせ

学術情報メディアセンター 語学教育システム研究分野
Tel: 075-753-9084
E-mail: www-call*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

主催

学術情報メディアセンター