学術情報メディアセンターセミナー 「GPUコンピューティングにおける計算事例」

学術情報メディアセンターセミナー 「GPUコンピューティングにおける計算事例」

 学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

 このセミナーでは、青木尊之 東京工業大学 学術国際情報センター 副センター長 教授、小野寺直幸 同特任助教をお招きし、ご講演いただくとともに、本学の中嶋 洋 農学研究科 地域環境科学専攻 准教授からも講演を行います。学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。

日時

2013年10月22日(火曜日) 16時30分~18時30分

場所

学術情報メディアセンター 南館2階 202マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方にはエレベーターをご利用いただけますので事務室にお申し付けください。)

参加費用

無料

対象

どなたでも参加いただけます。

参加申し込み

不要

プログラム

講演

講演題目 パソコンによるオフロード走行車輪のけん引性能解析
講演者 中嶋 洋 京都大学農学研究科 地域環境科学専攻 准教授
講演概要 近年のパソコン性能の向上により、従来は困難であった実際的な接触問題の解析が可能になりつつある。我々のグループでは、パソコン上に性能予測用ツールを構築することを目標に、オフロード走行車両用の剛性車輪の走行性能を離散要素法(DEM)により解析している。ここでは、DEMによるけん引性能解析について紹介するとともに解析における並列計算の可能性について述べる。
講演題目 TSUBAME 2.0の4,032台のGPUを用いた格子ボルツマン法による大規模LES気流シミュレーション
講演者 小野寺 直幸 東京工業大学 学術国際情報センター 特任助教
講演概要 2.0の4,032台のGPUを用いて、東京都心部の10km四方の領域に対して1m解像度の大規模LES気流計算を行った結果について紹介する。また、GPUに適した計算アルゴリズムおよび大規模計算の高速化技術について議論すると共に、格子ボルツマン法によるLESの都市気流計算以外への応用例についても紹介する。
講演題目 Space-filling Curveに基づいたAMR(Adaptive Mesh Refinement)法による圧縮性流体計算のアルゴリズムとGPU実装
講演者 青木 尊之 東京工業大学 学術国際情報センター 副センター長 教授
講演概要 Hilbert曲線およびMorton曲線をSpace-filling Curveとして用い、Octreeデータ構造に基づいて適合格子細分化AMR(Adaptive Mesh Refinement)法を導入することにより効率的に空間解像度を制御し、高精度で圧縮性流体計算を行うアルゴリズムとTSUBAMEのGPUへの実装を紹介する。また、最新のNVIDIA Kepler GPUでの実行性能についても議論する。

懇親会

問い合わせ

学術情報メディアセンター 平岡 久司
TEL: 075-753-7444
E-mail: hhiraoka*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

主催

学術情報メディアセンター