「生物が創り出すナノ繊維」-セルロースナノファイバー 広がる用途開発-

「生物が創り出すナノ繊維」-セルロースナノファイバー 広がる用途開発-

 セルロースナノファイバー(CNF)は生物が創り出すナノ繊維です。動物(ホヤ)やバクテリア(酢酸菌)が産出するものもありますが、もっとも代表的なのは圧倒的な資源量を誇る「植物細胞」の基本骨格物質としてのCNFです。軽量、高強度、低熱膨張といった優れた特性を示し、次世代の大型産業資材やグリーンナノ素材として、製造と利活用に関する研究が世界で活発化しています。近年では様々な産業用途開発とともに国際標準化(ISO)に向けた議論も進んでいます。

 今回のシンポジウムでは、材料開発の基盤となるCNFの表面化学変性に関する基調講演、様々な分野で進む用途開発の紹介、自動車用部材に関する産官学共同開発プロジェクトの最終成果発表を行います。最近本プロジェクトでは実用化につながる大きな進展が得られています。

 皆様のご参加をお待ちしています。

日時

平成25年2月27日(水曜日)13時00分~18時00分(受付・開場 12時15分~)

会場

京都テルサ テルサホール
(京都市南区東九条下殿田町70番地 京都府民総合交流プラザ内)

定員

300名(先着順・定員になり次第締め切ります。)

対象

どなたでも参加できますが、専門的な内容になります。

参加費

無料

ホームページ

セルロースナノファイバー(ナノセルロース材料)について、詳しくは京都大学生存圏研究所ウェブサイトをご覧ください。

申し込み方法

下記申し込みフォームから申し込みください。
http://www.astem.or.jp/biocity/wn/20130227.html

次第

13時00分~13時05分  開会挨拶
13時05分~13時45分 基調講演
 
  • 「ナノセルロースの化学変性戦略」
    京都大学 生存圏研究所 中坪文明氏
13時45分~15時35分 第1部 研究成果発表(1)
 
  • 「プリンテッド・エレクトロニクス」
    大阪大学 産業科学研究所 能木雅也氏
  • 「環境・人体調和型のナノファイバー BiNFi-s」 
    株式会社スギノマシン 新規事業開発本部 小倉孝太氏
  • 「高強度ナノファイバーゲル」 
    京都大学 生存圏研究所 阿部賢太郎氏
  • 「セルロースナノファイバー技術を利用したソフトクリームの開発」 
    日世株式会社 プレスト生産部 大西有香氏
  • 「ガスバリアフィルムへの応用」 
    花王株式会社 加工・プロセス開発研究所 向井健太氏
15時35分~15時50分 休憩
15時50分~17時50分 第2部 研究成果発表(2)
※本セッションの研究開発は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から「グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発」事業の一環として委託を受け実施しました。
 
  • 「研究プロジェクト紹介」
    京都大学 生存圏研究所 矢野浩之氏
  • 「変性セルロースナノファイバーによるポリオレフィン樹脂の補強(1)」
    王子ホールディングス株式会社 研究開発本部 五十嵐優子氏
  • 「変性セルロースナノファイバーによるポリオレフィン樹脂の補強(2)」
    星光PMC株式会社 新規開発本部 片岡弘匡氏
  • 「ポリオレフィン補強用高分子分散剤」 
    京都大学 化学研究所 榊原圭太氏
  • 「変性セルロースナノファイバーによるポリアセタールの補強」
    三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 第3事業本部 永井雅之氏
  • 「変性セルロースナノファイバー強化樹脂材料の発泡成形」
    京都市産業技術研究所 伊藤彰浩氏
  • 「変性セルロースナノファイバー強化樹脂の微細構造」 
    三菱化学株式会社 開発技術研究所 佐野博成氏
17時50分~18時00分 閉会挨拶

問い合わせ先

財団法人京都高度技術研究所 産学連携事業部 連携支援グループ 内海・遠藤
E-mail: biocity*astem.or.jp (*を@に変えてください)  
電話: 075-315-6736

主催

京都大学生存圏研究所、京都市産業技術研究所、財団法人京都高度技術研究所、京都大学化学研究所 共同利用・共同研究拠点

後援

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、経済産業省近畿経済産業局、一般財団法人バイオインダストリー協会、公益社団法人新化学技術推進協会、一般社団法人日本有機資源協会、社団法人西日本プラスチック製品工業協会(予定を含む)