学術情報メディアセンターセミナー 「CRYPTREC暗号リストの制定と暗号技術の新展開」

学術情報メディアセンターセミナー 「CRYPTREC暗号リストの制定と暗号技術の新展開」

 学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。このたび1月25日に臨時のセミナーを開催します。

 1月25日のセミナーでは、NTTセキュアプラットホーム研究所岡本特別研究室長で情報学研究科客員教授の岡本龍明氏、総務省情報通信国際戦略局通信規格課標準化推進官で同省情報流通行政局情報流通振興課情報セキュリティ対策室の上原哲太郎氏に「CRYPTREC暗号リストの制定と暗号技術の新展開」についてご講演いただきます。

 学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。

日時

2013年1月25日(金曜日) 16時30分~18時30分

場所

学術情報メディアセンター 南館2階 201マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方にはエレベーターをご利用いただけますので事務室にお申し付けください。)

対象

どなたでも参加いただけます。

参加費用

無料

参加申し込み

不要

プログラム

16時30分~17時00分
講演者 岡本龍明(NTTセキュアプラットフォーム研究所岡本特別研究室長/情報学研究科社会情報学専攻客員教授)
講演題目 新しい暗号について
講演概要 ここ数年来、従来の暗号を発展させた新しい暗号が登場し、活発な研究が行われている。この新暗号には大きく二つのタイプがあり、一つは完全準同型暗号と呼ばれるものであり、もう一つが関数型暗号と呼ばれるものである。いずれも、暗号化したまま、様々な演算やデータ検索を可能とするものであり、クラウドコンピューティングを安全に利用する機能を提供する。本講演では、これら新しい暗号の概念や現在での到達点、その応用などを紹介する。
17時30分~18時30分
講演者 上原哲太郎(総務省情報通信国際戦略局通信規格課標準化推進官/情報流通行政局情報流通振興課情報セキュリティ対策室)
講演題目 CRYPTREC暗号リストの選定について
講演概要 行政内部や行政と国民・事業者との間で行われている業務を計算機処理に置き換え、情報ネットワークを通じて省庁横断的、国・地方一体的に情報を瞬時に共有・活用する新たな行政を実現するものを電子政府と呼ぶ。総務省および経済産業省は共同でこの電子政府において使用するべき暗号「電子政府推奨暗号」の安全性を評価・監視するプロジェクトCRYPTRECを運営してきた。最初の電子政府推奨暗号選定から10年が超過したことを機に、今年度末までに電子政府推奨暗号リストを改定し、「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)」を作成することにしている。本講演では、CRYPTREC暗号リスト作成の経緯とその狙い、民間などへの波及効果について述べる。

問い合わせ

京都大学 学術情報メディアセンター 井澤一朗
TEL: 075-753-7408
E-mail: izawa.ichiro.5c*kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

主催

京都大学 学術情報メディアセンター
http://www.media.kyoto-u.ac.jp/