学術情報メディアセンターセミナー 「メディアの意味とアートの力を探る」

学術情報メディアセンターセミナー 「メディアの意味とアートの力を探る」

 学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

 11月27日の学術情報メディアセンターセミナーでは、シンガポール国立大学インタラクティブデジタルメディア研究所の中津良平教授をお招きし、メディアの歴史の概観と今後の動向について、最新の研究成果を交えてお話しいただきます。

 学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。

日時

2012年11月27日(火曜日) 16時30分~18時30分

場所

学術情報メディアセンター南館2階 202マルチメディア講義室

参加費

無料

参加申し込み

不要

対象

一般の方

プログラム

16時30分~17時30分 講演者 中津 良平(シンガポール国立大学インタラクティブデジタルメディア研究所 教授)
講演題目 メディアの歴史の概観と今後の動向
講演概要 メディア技術の研究に携わっている者として、メデイアがこれまでの歴史の中でどのように変遷してきたかを知ることは重要である。それは今後メディアがどのように変って行くのかを予測することや我々の研究の方向を知るためにも役立つ。ここでは、メディアの歴史を単に過去から現在へのメディアの変遷としてみるのではなく、現在のスマートフォン、Facebook、Twitterなどのインタラクティブメディアの持つ意味を明らかにするという観点から見てみる。そして、文字の発明、印刷術の発明などのメディアの歴史、さらには西洋と東洋の文化などの大きな流れの中で現在のメディアが持つ意味を明らかにしたい。
17時30分~18時30分 講演者 土佐 尚子(京都大学情報環境機構 教授)
講演題目 アートの力
講演概要 21世紀に入り、様々な分野でアートの力が見直されてきていると思う。アートは、硬直した縦割り構造では社会がうまく動かなくなってきる状況に対して潤滑材として入り、人々の心を動かす力になる可能性を持つ。土佐研究室では、テクノロジーを用いてアートや文化を新しい形で表現する「カルチュラルコンピューティング」を研究している。世界はインターネットでつながったが、その反面で地域や民族に根ざしていた文化が「フラット化」されてきている。私達は文化を脱ぎ捨てることはできない。いままでコンピュータで扱われてこなかった感情・物語・民族性といった人々に内属する文化を扱いその精神に触れようとするのが「カルチュラルコンピューティング」である。カルチュラルコンピューティングのコンセプトに基づいて行った近年の仕事を紹介する。特に今年韓国行われた麗水海洋万博の250m×30mのLEDスクリーンを使った大型映像を紹介する。

※懇談会あり(会場:ハイアットリージェンシー京都/参加費:5,000円)

問い合わせ

京都大学 情報環境機構 土佐 尚子
電話番号: 075-753-9081
E-mail: tosa*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

備考

お身体の不自由な方には、エレベーターをご利用いただけますので事務室にお申し付けください。

主催

学術情報メディアセンター