KCJS第17期聴講生の参加報告書

KCJS第17期聴講生の参加報告書

聴講講義: Business Systems and Strategies in Japan and Asia

  •  日本とアジア諸国におけるビジネスを分析するという主旨のもとで、グローバル企業(マクドナルド、KFC、P&G、Apple、トヨタなど)はどのような経営戦略をとってきたのか、また他のアジア諸国(中国、シンガポールなど)の経済体制について、ハーバードビジネススクールで用いられているケース資料と講義を通して学んだ。後半には、各自が自分の興味のあるアジアの国の経済について調べ、プレゼンテーションやディベートも行った。通常の講義の進め方としては、事前に配られる資料を読み、それを基に、講師による対話型の講義が進められるというものだった。授業の中では自分の意見を言うことがかなり求められる。(法B2)
  •  愛知県にあるトヨタの博物館や工場の見学がありました。数回、同志社大学MBAの授業に混ざって、P&Gの女性社員や、Appleやマクドナルドで働いていた方の公演を聴くこともでき、とても良い機会でした。後半では、ケースのまとめとしてビジネスのフレームワークなどを学んだり、アジア各国のビジネスについてそれぞれがプレゼンしたりしました。最終日に、3グループに分かれてそれぞれが決めたテーマについてのファイナルプレゼンをし、それぞれ残りの2グループがそのテーマについて討議するというディベートがありました。(総人B4)

聴講講義: Kyoto Artisans and their Worlds

  •  講義は、京都に残るさまざまな工芸や、それをつくる職人について理解を深めるというものでした。他の講義とは異なり、フィールドトリップが中心の授業でした。ほぼ毎週どこかの工房を訪問し、仕事場を見せてもらったり、作り手さんにお話を聞かせていただきました。陶芸、竹細工、絞り染め、金箔など普段あまりかかわることのない工芸の世界に触れることが出来て、たいへん興味深かったです。
     毎週、次回訪問するところに関連したreading assignment(週によって量は異なる)と、前回訪問した場所に関する報告(A4で2枚程度)が課されていました。ただ、リーディングの教材には専門用語などが多く含まれており、読むのにかなり時間はかかりました。最終の2週は、それぞれが興味を持ったテーマについて自由に発表するプレゼンテーションに充てられていました。あわせて、そのテーマに関するレポートの提出も求められていました。(法B4)

聴講講義: Politics and Policy Controversies in Japan

  •  このクラスは一応は、レクチャー方式をとっていたが、教授と生徒間の双方向の往来が頻繁にあり、また生徒間での議論も盛んであったことであり、普段私が受講している授業と大きく異なって、(政治学を専門としない学生だからこその)枠にはまっていない考え方や全く別の視点からの考え方などを知ることができ、刺激的であった。
     新しい単元の始まりには、ディスカッションのクラスもあり、そこでは次の単元に関するトピックに関して担当の生徒が、一人10分ほどのプレゼンテーションを行い、そのプレゼンに基づきクラスでディスカッションを行う。
     内容に関しては、授業の進み具合や生徒の理解度・要望を反映し、何度かシラバスは変更されたが、講義内容は、戦後の日本政治史や日本の意思決定の方法・手順等包括的なものもある一方で、日本の女性(就職の困難さ・日本人の良妻賢母の意識)や東日本大震災に関連したエネルギー問題等個別のトピックについても学んだ。
     負担については、夏休み中に教科書を3冊指定されており、シラバスの中にも、それらの本のどの範囲をいつまでに読めばいいか書かれていたが、それに加え、授業の前日か2日前に、教授から付け足しで参考文献が示されたり、インターネット上の記事も読むよう指示があり、負担はかなり大きかった。プレゼンテーションの準備や中間・期末試験が迫っているときなど、特に予習の時間の確保が難しかった。(法B4)

聴講講義: Families and Work in Post-war Japan

  •  講義内容については、戦後の日本社会における、労働・雇用のあり方、家庭のあり方(特に女性の果たした役割)について、種々の文献を読みながら講義が展開された。
     本授業は、読む文献の量の多さもさることながら、随所で映画を見ることができたのも勉強になった。今回見たのは、「お葬式」(伊丹十三監督)、「フツーの仕事がしたい」(土屋トカチ監督)の二作品であった。それぞれ、KCJSの学生の感想も聞けて興味深かった。
     また、担当教員である、Scott North先生がとても博学で、彼の話を聞いているだけでも勉強になった。(教M1)