基金事務局より/同窓会だより 2023年秋号- 京都大学広報誌『紅萠』

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2023年秋号

京都大学基金事務局より

創立125周年記念事業のご報告

2022年6月に京都大学は創立125周年を迎えました。記念事業では「国際競争力強化」「研究力強化」「社会連携推進」の3事業を展開し、新たな知やイノベーションの創造、次世代を担う人事育成などに取り組んできました。各事業内容の概要をご紹介します。

国際競争力強化——グローバルリーダーの育成

  • ■  「Kyoto iUP」留学生への奨学金の創設

    日本人学生とグループワークを行うKyoto iUP生

    留学生育成プログラムであるKyoto iUP(Kyoto University International Undergraduate Program)では、奨学金の一部を支給し勉学に集中できる環境を構築しています。 現在75名のKyoto iUP生が、米国短期留学プログラム「Kingfisher Global Leadership Program」に参加したり、国際高等教育院国際教育プログラムに参加している日本人学生と共にグループワークやプレゼンテーションに取り組んだりしながら、リーダーシップスキルを学び、異なる文化・価値観への理解を育んでいます。

  • ■  学生海外研究活動助成金(大学院生対象)の拡充

    海外へ渡航する本学大学院生を支援するため、新たに大学院教育支援機構(DoGS)海外渡航助成金を創設しました。 2022年度は105件の応募のなかから36件を採択しました。渡航の報告書は、大学院教育支援機構のWebサイト https://www.kugd.k.kyoto-u.ac.jp/ で公開しています。

  • ■  交換留学支援の実施

    2022年度から2028年度の7年間に交換留学等を行う学生を対象として、留学奨励金の支給を実施しています。2022年度は43名に対して支援を行いました。2023年度以降は、国際高等教育院国際教育プログラム等に参加する学生にも海外留学奨励金として活用し、教育の国際化をさらに推進する予定です。

  • ■  優秀な留学生に対する就学支援・渡航費の支給

    本事業は2023年度からの開始を想定し、「短期交流スカラーシッププログラムを活用した外国人留学生の受け入れ促進」および「Kyoto iUP生の本学大学院への進学促進」を進める予定です。前者では、優秀な海外の学生に対してリクルート活動を行い、大学院進学後に経済支援を行います。
    世界のトップ大学が熾烈な人材獲得競争を繰り広げるなか、大学院レベルの留学生に対する経済支援制度を充実させていく考えです。

  • ■  海外大学との学生スポーツ・文化交流の支援事業

    京都大学とオックスフォード大学のラグビー部による記念試合

    2023年4月15~16日、京都大学とオックスフォード大学のラグビー部による記念試合と記念講演会を開催しました。2022年4月に実施する予定でしたが、新型コロナの影響により延期されたものです。 記念試合は雨の中、白熱したゲームが繰り広げられ、23対15で京都大学が勝利をおさめました。 オックスフォード大学の遠征チーム団長による講演会ではラグビーフットボールの歴史や魅力が語られ、その後、両者が継続的なスポーツ・文化交流を行うことを確認しました。

研究力強化——次代の“おもろい”若手の育成

  • ■  創立125周年記念事業募金を用いた授業料免除の拡大

    新型コロナの影響によって家計が急変した学生が修学・進学を断念することがないよう支援するため、緊急学生支援プランの一環として授業料免除の拡大を行いました。

  • ■  「白眉プロジェクト」をはじめとする若手教員の活躍の場を拡大

    白眉研究者による年次報告会

    若手研究者が自由な環境のもとで研究に専念できる場を増強するため、白眉プロジェクトの研究者13名を継続して雇用しました。 白眉プロジェクトグローバル型についても見直し、京都大学に定着できる制度を整備したほか、女性研究者の採用を強化していく計画です。

  • ■  若手研究者への研究費支援

    若手研究者を対象にスタートアップに対する研究費支援や、ステップアップを支援する学内ファンドを展開しています。 なかでも創立125周年記念ファンド「くすのき・125」は、調和ある地球社会のビジョンの実現に向けて挑戦している50歳未満の若手・中堅の常勤研究者を支援するものです。採択者のインタビューは京都大学学術研究展開センターの特設サイト
    https://research.kyoto-u.ac.jp/kusunoki125/に随時公開しています。

  • ■  研究支援体制の強化

    京都大学アカデミックデイ2022「ちゃぶ台囲んで膝詰め対話」の様子

    学術研究展開センター(KURA)では、外部資金獲得支援をはじめ研究活動の国際化、研究情報基盤の整備、産官学連携業務の支援など、本学の研究力強化につながる支援を実施しています。2020年度以降、6名のURAを雇用し、さらなるURA体制強化を図っています。

社会連携推進——京都アカデミズムの創造発信

  • ■  産官学連携「京大モデル」の構築

    産官学連携の新しい「京大モデル」の構築を進める中で、マッチングイベントの開催、社会人向け教育プログラムの実施、情報発信の強化などを行いました。

  • ■  アントレプレナー教育への支援

    高度な専門的知識とチャレンジ精神を兼ね備えた人材を育成するためプログラムを提供し、起業人材の裾野の拡大から起業後の資金調達のためのメンタリングまでを行っています。 2022年に実施した「テクノロジーが美となるとき」は伝統美を現代の技術で学生が再提案することをテーマに起業家精神に資する異能を育成するもので、受講生から選抜された7名がニューヨークでの展示会にも参加しました。

    起業家的精神に資する異能の育成を目的としたプログラムでの展示会

  • ■  ベンチャー育成事業の推進

    京都大学における研究成果の起業による事業化推進を目的とした「起業支援プログラムIPG-Advance」を実施しています。 本学研究者と起業家が協力して事業化に向けた研究開発を実施、独創的なベンチャー企業を創出し、ベンチャーキャピタル等からの資金調達を目指すプログラムです。2022年度は4 件の採択プロジェクトが決定し、今後、出資事業支援部門において起業に向けたハンズオン支援を行っていきます。


各事業の詳細な報告は、今後、京都大学基金Webサイトにて掲載する予定です。


お問い合わせ先

京都大学基金事務局 TEL:075-753-2210
https://www.kikin.kyoto-u.ac.jp/

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京都大学同窓会だより

第18回京都大学ホームカミングデイの開催

万城目学氏

今年度のホームカミングデイは、実地とオンラインのハイブリッドで開催する予定です。実地開催は2023年11月4日(土)のみ、オンライン開催の公開期間は、11月4日(土)(予定)から11月30日(木)までです。ホームカミングデイは、本学同窓生やそのご家族、一般の方との交流を目的として、実施しています。
実地開催では、万城目学氏による講演のほか、複数の音楽系サークルの音楽会、学内施設見学、スタンプラリー等を予定しています。オンラインでは、講演と音楽会のオンデマンド配信に加え、動画コンテンツとして、京都大学白浜水族館の動画や懐かしい京大の生協食堂の紹介ビデオ、過去コンテンツのアーカイブ等を検討しています。
詳細は、9月に京都大学同窓会ホームページにてご案内します。ご家族・懐かしいご友人へご周知の上、是非ご参加・ご視聴ください。

https://hp.alumni.kyoto-u.ac.jp/

新たに入会された同窓会

2023年3月「京都大学iUP同窓会」/4月「京都大学奈良県同窓会」/5月「三重京大会」

京都大学同窓生向けサービスKUON

在学生と卒業生、教職員の方を対象に、同窓生向けサービス「KUON」を運用しています。ご登録いただいた皆様限定の優待特典をお届けするほか、ご希望の方は京都大学ドメインのメールアドレスを利用できるサービスもあります。ぜひご登録ください。

https://hp.alumni.kyoto-u.ac.jp/kuon_alumni/

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