京大先生図鑑

京大というフィールドに生息する個性豊かな先生たち。普段見られない生態をご紹介!

宮沢孝幸

英名
MIYAZAWA TAKAYUKI
分類
ウイルス研究所
専門
内在性レトロウイルス学
職名
准教授(獣医学博士)

行動

一日のスケジュール
普段の行動について
飼っている猫の世話。普段は自動給餌器だが、たまに美味しい餌をあげると、味をしめてすり寄ってくるのが可愛い。
職業病
何でもウイルスに見えてしまう。ちょっとした図形を見ても「これはロタウイルスだな」とか「ブニヤウイルスに似ている」とか思ってしまう。
好きな食べ物
魚。特にアジとイカが大好き。
趣味
ピアノ。つい最近始めたばかり。バンドをやっている友達にボーカルとして誘われたが、歌うのは苦手なので、ピアノにした。現在、ギロックのピアノ小品集を練習中。
研究道具
ピペットマン
ウイルスを接種したりするのに使う。
注射器
実験用のリンパ球を得るため、猫の血液を採取するのに使う。猫の血液採取はまさに格闘。ひっかかれて血まみれになることも(猫もかわいそう。なので本当はやりたくない)。ただし現在は、宮沢先生自身が開発した株化細胞「MYA-1(ミャーワン)」を用いることが多くなったので、猫の血液を採取する機会は随分と減った。なお、「MYA-1」の命名は、猫の鳴き声と宮沢の“宮”から来ていることは言うまでもない。
六穴シャーレ
リンパ球を培養するのに使う。
遠沈管
遠心分離機にかけて採取した細胞等を集めるのに使う。
ピペットマン
注射器
六穴シャーレ
遠沈管

生息地域

1964年東京生まれ。1984年東京大学(理Ⅱ)入学。同大学院で獣医学博士号を取得。英国留学を経て、大阪大学助手、帯広畜産大学助教授。2005年より京都大学ウイルス研究所に助教授(当時)として着任。普段は吉田キャンパスの南端にある研究所の一室で、ウイルス相手にミクロの戦いを繰り広げている。

主な生息地 京大の魅力

生態

とにかく「実験」が大好き。最近は立場上管理職的な仕事が増えたが、基本的には現場主義。今もシャーレで培養した細胞からウイルスに感染した細胞を見つけて取り出す「ウイルス分離」作業が大得意。学生たちが作業をしていると「俺にもやらせて!」とついつい顕微鏡に向かってしまう。いわく、「ずーっと細胞を見ていると、細胞の“心”がわかるようになるんです」。

「不便益研究」に興味をもったワケ

宮沢先生の夢マンガ

特徴

人物像
他人からはよく「ユニーク」と言われるが、自分ではそう思わない。
実は繊細。突然気分が落ち込むこともある。そんな時は、肌身離さず持ち歩いている「マーフィーの法則」を読んで、気持ちを前向きにリセット。
学生時代
とにかく実験が好きで好きでしょうがなかった。朝から晩どころか、朝から朝まで実験室にこもり、授業中は寝て、終わるとまた実験室に戻るという生活を繰り返していた。遊ぶという気持ちは微塵も浮かばなかった。研究自体が遊びで、苦しいと思ったことはなかったからだ。
もし京大の先生になっていなかったら
農業試験場の研究員、もしくは造園業。
植物が好きで植物学科を目指したが、成績が悪くて、いつの間にか獣医学科に進学していた。

猫

自分を漢字一文字に例えると

やはり「猫」。研究対象であり、自分をこの世界に導いてくれた師匠でもある。また、猫ウイルスを研究している人間をこの業界では“猫屋”と呼ぶ。つまり、自分自身のことでもある。